3:クリスマスパーティーに合うワイン
次は、クリスマスパーティー向けをお願い。どんな料理が出るか分からないので、何を持っていけばいいのか、悩んでしまいがちですよね。オススメいただいたのは「ここはやはり華やかにシャンパン」とのことで、『カルプ・ディエム・エクストラ・ブリュット(グロンニュ)』。
「ワインが飲めない人でもシャンパンなら楽しめますよね。これは、女性の生産者が、本当に自分が飲みたいと思って造っているシャンパン。それがよく味に出ています。生産地のコート・ド・セザンヌは、人気のシャブリに近い土壌。あっさりとしながらミネラル感もあります。日本人がおいしいと感じるのは、ミネラル感があるものが多いので、おすすめです」
ラベルのカジュアルな感じや珍しいコルクのストッパーもかわいいですね。
そうそう、カルプ・ディエムという名前は「人生を楽しむ」という意味だそう。クリスマスにぴったりですね。
4:上司や彼の親などに差し上げる特別なワイン
お世話になっている人に特別なワインを贈るというのも、大人の贈り物な感じがしますよね。でも、それこそ変なものは贈れません。オススメいただいたのは、『ブラン・フュメ・ド・プイィ (ディディエ・ダグノー)』 (2007年)。
「今飲むこともできるし、置いて熟成させることもできるワインはどうでしょう。これは、ロワール地方の異端児ディディエ・ダグノーのワイン。ミュージシャンの経歴があり、エチケットに楽譜が印刷されているなど、目を引きますよね」
誰が飲んでもおいしいと感じるソーヴィニョン・ブラン種を使っていて、今飲めば、タイトに。10年~20年寝かすと、柔らかくなるそうです。7、8年くらいからちょうどよくなってくるとのことですよ。
「実は、ダグノー氏は、2008年に亡くなっていて、これが彼が瓶詰めをしたラストヴィンテージなんです」
そんな希少なワインを贈ったら、とても喜んでもらえそうですね。
最後に、彼にあげたいとっておきの1本を紹介してもらいます。