滝中学校の起源
創始者の滝信四郎像。故郷への感謝の気持ちとして、80年以上前に滝中学校の前身となる滝実業学校を創立
滝中学校の起源は、80年以上前の滝実業学校にまでさかのぼる。実業学校という名の通り、商業科と農業科の学校として創立されたが、現在は中学と高校(普通科のみ)の学校となっています。しかし創始者の理念は「質実剛健」「勤勉力行」「報恩感謝」という校訓によく現れており、「人間と人間とのつながりを大切にし、人々のために努力する感性豊かな人間」の育成を目指しています。
2010年は、東大9名、京大9名、名大35名、阪大7名と合格実績は、他の公立の進学校に勝るとも劣らず。決して特定の大学・学部に偏らず、医学部を始めとした、数多くの難関大学・学部に合格者を出しているのが特徴と言えます。これは、関係者が語ってくれた「美しい雑木林」という表現に象徴されます。「色々な木々が元気に育つ」のは、共学の中高一貫校だからこそであり、実に多様性に富んだ生徒たちが育っているという感じが良く伝わってきます。
65分の5時間授業でゆとりの時間を確保
通常、50分6時間の授業では、1日の授業時間は「50分×6コマ=300分」。しかし滝中学校では中学としては珍しく、1日の授業時間を5時間とする代わりに、1コマの授業を65分として、1日の授業時間として325分確保します。そして、この余裕から生まれた時間を国・数・英といった主要教科の学習に多く配分することで、私立の中高一貫校にありがちな前倒し授業の問題点を見事に克服しています。