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人気製品レビュー Ultimate Ears Triple.Fi 10 Pro(2ページ目)

イヤホンは成熟の進んだ製品。新製品ばかりが良いとは限りません。今回は、2007年に発売され、今もなお人気のUltimate Ears社「Triple.Fi 10 Pro」を試聴レビューします。製品選びのご参考に!

鴻池 賢三

執筆者:鴻池 賢三

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装着感や使い勝手

付属のイヤーチップ。undefinedフォームタイプは1サイズのみ。

付属のイヤーチップ。 フォームタイプは1サイズのみ。

「Triple.Fi 10 Pro」には、シリコン製のイヤーパッドが大、中、小の3種類、スポンジのように柔らかく、指で潰してから耳穴に入れるフォームタイプが1種類付属しています。

筆者鴻池は、普段、長時間装着していても耳の穴が痛くなりにくいフォームタイプが好みなのですが、付属のフォームタイプは1サイズしかなく、筆者の耳には少し大きめで困りました。逆に小さく感じる方もいるようで、このあたりは改善をお願いしたいものです。音質面では、どちらのイヤーパッドを使っても、殆ど差は感じられませんでした。

話は変って使い勝手ですが、「Triple.Fi 10 Pro」の特徴は、なんと言っても、着脱可能なケーブルです。
イヤホン本体付近でケーブルが着脱可能。

イヤホン本体付近でケーブルが着脱可能。


通常の装着状態。装着者の場合、写真の角度で最もフィットした(画像クリックで拡大)

通常の装着状態。装着者の場合、写真の角度で最もフィットした(画像クリックで拡大)

ケーブルの左右(L/R)を入れ替えれば、一般に「SHURE巻き」と呼ばれる、ケーブルを上方へ出し、耳の上から後ろを通す装着方法も選択できます。








ケーブル左右(L/R)を取替え、上下を逆さまにすると、ケーブルが耳の上を通る「SHURE巻き」に(画像クリックで拡大)

ケーブル左右(L/R)を取替え、上下を逆さまにすると、ケーブルが耳の上を通る「SHURE巻き」に(画像クリックで拡大)












ケーブルが着脱できるものの、断線時に交換するための純正品は供給されていないそうですが、サードパーティーからは線材や長さの異なるケーブルが発売されているので、ユーザーの好みに応じてカスタマイズが可能です。

iPhoneを使用しているユーザーは、iPhoneでの通話や各種コントロールが可能な、「Triple.Fi 10vi」が別途発売されていますので、こちらを選択すると良いでしょう。

「Triple.Fi 10 Pro」は買いか!

対抗となる「SHURE SE530」と比較するならば、音質面では、低音の性格の違いに注目すると良いでしょう。「SHURE SE530」が柔らかで空気感や広がり感のある低音、「Triple.Fi 10 Pro」は、ドラムのアタックやベースの弦を弾く弾力感が持ち味といえますので、聴く音楽や好みで決めると、良い結果が得られるでしょう。

装着感では、フォームタイプのイヤーチップが3種類(サイズ)付属し、耳穴へのフィット感が良く、イヤホン本体も丸みのあるデザインで収まりの良い「SHURE SE530」に軍配が上がります。発展性と言う点では、「Triple.Fi 10 Pro」は、ケーブルの着脱が可能と言う特技が光ります。装着方法を変えたり、ケーブルをグレードアップしたり、さらに位相を反転させたりと、いろいろな楽しみ方ができるでしょう。

「Triple.Fi 10 Pro」は約5万円と高価ですが、その独自の低音やケーブルの着脱機構に魅力を感じられれば、充分に価値のある製品だと、筆者鴻池は思います。

 



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