面倒を見ている自分が大好きダメンズブリーダー
出会ったときが良くても、付き合う男が次々とダメになることも……。「嫌われたくない」という気持ちで不必要に尽くさないように!
――年下の外資系企業の営業マン。
一見、普通のサラリーマンなのだけれど、A子と付き合いはじめて、あっという間に仕事を辞め、A子宅に住みはじめてしまったのだ。もしかして、A子ってダメンズ?
何でその彼が良かったの?と聞くと、「きちんと仕事していたし、夢もあったし、見た目も好きだし」と、条件をあげながらも、最後にこう付け加えた。「それに、何だか面倒見てあげたくなるんだよね」。
間違った母性が男の甘えや弱さを生むのか、条件で選んだつもりが、恋の悪循環を生む思考クセは抜けていない。
甘い不倫から逃れられない
不倫がクセになっていたB子は、それが病だという自覚症状がない。この10年で、3人もの家庭持ちと付き合っているにも関わらず、だ。「他に彼氏が出来たら不倫はやめる」がクチグセだったし、実際に、その時々、独身の彼氏もできるのだけれど、すぐに別れてしまう。理由は単純。不倫のほうが美味しく感じるからだ。結婚相手が地味な白米だとするなら、不倫はデコラティヴなスイーツ。対等に向き合い、結婚と言う目的がちらつく独身の彼ならば、してくれないであろうあらゆるサービスや甘い愛の行為も不倫の彼ならしてくれる。だから、その甘さに一度本気でハマると、スイーツなくては生きていけないように、不倫中毒になる。ホントは味覚異常なんだけどね。
因みに、最近はスイーツ不倫男ではなく、上記のような“ダメ+不倫男”にハマる人も多い。いずれにしろ、不倫と言う安住の地がある限り、なかなか前に進めない。その現実と消耗するエネルギーと時間を自覚しているなら止めませんが。
王子様に憧れ続けるメンクイ乙女
知人のC子は、12年間、彼氏がいない。普通に見た目も中身も可愛らしいのになぜだろうと思っていたが、ある時、飲み会に同席する機会があって気付いた。彼女はメンクイという病かかっているのだと思う。いわゆるいまいちなルックスや普通のルックスの男子には、基本的に目もくれない。大人の対応くらいはするけど……。一方、カッコいい男子には、思いきり女の子になっている。つまり、じっとり見つめているだけで、器用にアタックできるわけでもない。とりたてて目立つ美女と言うわけでもないC子に振り向く機会は薄く。筋金入りのメンクイで、1人身を続けているうちに、すっかりその生活にも慣れて恋愛へのハードルがあがりきってしまったのではないかと思う。
以上、それぞれ異なる恋愛ダメ思考回路を持っている3人。ダメ恋愛パターンは、それぞれだし、もっともっと微細にわたるけれど、そこには共通点がある。