国内の2大育児ブランドのひとつ、アップリカ・チルドレンズプロダクツ(以下、アップリカ)。SG規格に沿った分かりやすいラインナップと、日本の市場を熟知した機能(折りたたみ性やコンパクトさ)などに長けている一方で、医学的見地を大切にし、赤ちゃんの立場に立ったものづくりで、多くの支持を集めています。
医学的見地を大切にするアップリカ
医学的見地からなら、赤ちゃんの快適度を測れる
アップリカは戦後すぐに創業された育児用品製造販売の「アップリカ葛西」が前身。1960年代には、世界に先駆けてファッション性を重視した育児用品や乗用玩具を発表し、日本の育児用品業界初の海外企業との業務提携も行ないました。1970年代には育児用品に医学的な見地を取り入れるべく「アップリカ育児研究会」を発足。以来、現在に至るまで「医学的見地」はアップリカの商品開発において重要な基盤となっています。ベビーカーのみならず、チャイルドシートに至るまで「平らなベッドで寝かせてあげる」ことを徹底することからも、その強いポリシーが見てとれます。
ベビーカーを始め、育児用品を開発するのにモニターの声は欠かせませんが、赤ちゃんはしゃべれないためパパやママなど使う側の意見しか聞くことはできません。そのため、赤ちゃんへのリサーチ結果のひとつとして、医学的な試験結果を大切にしているのだそうです。
「あたたかい心の育児」を提言
アイコンタクトは重要なコミュニケーションと考えられている
安全や赤ちゃんの快適性を追及する一方で、アップリカは育児そのものに対しても積極的な提言をしています。例えば対面式ベビーカーを作り続ける理由のひとつとして、赤ちゃんとのアイコンタクトを取れることを前面に押し出しています。「赤ちゃんの様子が見れる」ではないところが、赤ちゃんの視点を大切にしているといえるのではないでしょうか。
また、古くからデザイン性、ファッション性にこだわりがあるのがアップリカの特長でもありましたが、2008年からはアメリカの大手日用品メーカーであるニューウェル・ラバーメイドグループの傘下となることで、欧米ではメジャーなベビーカーブランド「GRACO」を手がけるようになり、よりグローバルな感覚のデザインにブラッシュアップしている感を受けます。
なお、アップリカの直営店は代官山にあります。代表的な商品や、一部店舗でしか取り扱わないラグジュアリーライン「Aprica UN」などを実際に見られるほか、ときにはデザイナーが自ら手がけたコンセプトモデル(ウェディングやロックテイストなど様々なテーマのデコベビーカー)を見られることもあります。
アップリカ代官山店(直営店)
〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF-102
Tel : 03-5728-8760
>> アップリカのベビーカーのコンセプト「心とからだを守る8・5・8」