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総量規制に笑う業者~ショッピング枠現金化のワナ(2ページ目)

総量規制が始まり、年収の1/3以上のお金を借りにくくなりました。そこに目を付けた「クレジットカードのショッピング枠の現金化」業者。スポーツ新聞やインターネットでたびたび目にする広告です。「ほかの業者と違います。当社は安全です」って、本当でしょうか?

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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キャッシュバックタイプ

ショッピング枠現金化

被害者は年々増えています。

現金化したい人が訪れると、自社の商品を購入させ、高還元率でキャッシュバックします。
しかも、80~90%という高還元率です。よく、電化製品の量販店や、Tポイントカードなど、購入金額によりポイントを付与するサービスがありますが、それに似た仕組みです。一般のポイントサービスは10以内%程度であるのに対し、現金化業者は高還元率なのがわかりますね。しかも、こつこつためて500円、1000円とするポイントと違い、現金で返ってきます。購入した商品は粗悪なものであり、不要なものだから少しでも元を取ろうとリサイクルショップに売りに行っても、買い取ってもらえないような商品か、買い取ってもらえても、ごくわずかな金額しかつきません。
たとえば、業者を訪れ、申し込むと50万円の時計を買ったことになっていて、クレジットカードへは50万円請求されています。キャッシュバックが80%の40万円。この40万円が現金化できた金額です。そのとき購入した時計は、リサイクルショップに売りに行っても1000円でも買ってもらえないものだった、という感じです。

ほかにもある、手口

最近は手口も多様化し、さまざまな現金化があります。
買取屋とキャッシュバックが混在し、商品は手渡されず買い取ったとして、クレジットで切った金額より少ない金額を手渡されるケース。
インターネットで商売を始める申し込みをすると、高額な登録料を請求され、払えないならここを使えばいいと現金化業者を紹介され、利用してしまうケース、さまざまです。

利用者が追う被害は手数料だけではない

買取屋タイプ、キャッシュバックタイプの両方をお読みになって気が付い方もいるでしょう。両方とも、自分のキャッシュカードで買い物をしたことになっているので、後日請求がきちんと来ます。枠いっぱいのクレジットを使ったことになるので、その後思うようにクレジットカードで買い物をすることもできません。これが現金化の被害です。
甘い言葉で誘い、あたかも問題がない、便利なシステムのように見せかけてきますが、消費者の負担は大きいもの。借金整理をし、金利の引き直しをしても、ショッピングの金額はは減りませんので、とる手段が限られてしまいます。
お金に困ったとき、すでに他から借りられないときは自分のお金の限界。それをきちんと理解して、借りるところを探すのではなく、借金整理など正しい方法で解決できるようにしましょう。それが被害にあわないためのコツです。


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