電気自動車対応カーナビも続々登場
電気自動車等のエコカーに対応したカーナビも、いくつか展示されていた。ニッサン・リーフに搭載されていたのは、クラリオンが開発したカーナビ。これには充電スポットを簡単に検索できる機能が付くとともに、航続距離の目安もわかるようなシステムだ。目的地に着く間に、途中で充電が必要な場合は、充電スポットを経由してできるだけ効率よく目的地へと向かうルートも提示してくれる。航続距離に不安がある電気自動車だけに、うれしい機能だ。カロッツェリアの電気自動車対応カーナビ。
より使いやすいインターフェースの開発も進む
アルプス電気のブースでは、ユーザーインターフェイスの様々な提案がされていた。わりと使いやすかったのが、タッチパッドを埋め込んだステアリング・コントローラー。タッチバッド上で指をスライドさせたり、タップしたりといった操作で、カーAVを操ることができる。他にもオーバーヘッドコンソールに搭載したセンサーにより、手の動きだけで地図のスクロールといった操作ができるものや、アナログタイプのナビキーなど、さまざまなユーザーインターフェイスを提案。このような技術提案により、より安全&快適に使えるカーナビがユーザーに提供されるというわけだ。
アルプス電気では、ルームミラーの代わりに死角のない後方視界を確保できるバックカメラも展示。いずれ、カーメーカーに採用されたり、アルパインの車載カメラシステムとして発売されるかもしれない。
全周囲立体モニターシステムでドライバーの死角が無くなる
富士通のブースでは、世界初の全周囲立体モニターシステムのデモンストレーションを行っていた。これは前後左右の4つのカメラで写映した映像を合成して、クルマの全周囲を一つのモニターで確認できるシステム。クルマの後方から斜め前方を見下ろすような映像など、視点の高さなども自在に変更できる。ほかにも、NiCTという独立行政法人がデモを行っていた音声対話システムは、ユーザーが認識語彙を覚えなくても音声操作が可能な、一歩進んだ音声認識を実現していたし、視線を認識して操作できるようにしていた点も興味深い。京都の観光案内に特化したiPhone用のアプリケーションも準備しているそうで、これはいずれiPhoneユーザーが手に入れられるかもしれない。
また、フォスター電機のブースでは、数々の軽量・薄型スピーカーを展示。エコカーは、消費電力や重量増が燃費に直接影響するため、各社ともカーAV機器の軽量化、省エネ化にとりくんでいるわけだが、ムービングマグネット型の薄型スピーカーなどは、カーオーディオ用スピーカーとして発売してもおもしろい存在になりそうだ。