高血圧を防ぐための食生活のポイント
野菜には、体内の余分なナトリウムを排出するカリウムが含まれています。 |
■肥満を防ぐために、低カロリー・低脂肪な食事を心がける
肥満の人は全身に血液を送るために血圧も高くなりがちです。また肥満になるとインスリン分泌が盛んになりやすいために高インスリン血症になると、交感神経を刺激して、ナトリウムを体内にためて血圧をあげやすくなるのです。肥満を防ぐことは高血圧を予防する事にもつながりますから、カロリーの高い脂肪や糖分の食べ過ぎは避けるように気をつけましょう。
■塩分はほどほどに
以前の記事でも書いていますように、高血圧でも塩分が影響している人と影響しない人がいます。確かに日本人は欧米の人と比べると塩分の摂取多いのですが、気候風土、食文化の歴史が異なる地域の人と同じ摂取量にする必要性があるかどうかは、私は疑問に思っています。最近の健康ブームで、健康にも関わらず塩分を気にしすぎて、ナトリウム不足で倦怠感や食欲不振になる人もいますので、過剰に減塩するのも問題だと思います。
とはいえ同じ日本人でも現代人は、昔の人と比べると肉体労働が減り、エアコンも効いて汗をかくことが減りました。また食事の際になにかとお醤油やソース、塩をふりかける人や、肥満の人などによく見られる加工食品やスナック菓子の過剰な摂取などは、塩分を多くとり過ぎる要因となり、それは血圧だけでなく胃がんの原因となったり、腎臓に負担をかけますので、体によいことではありません。長寿食を見ても、塩分をとり過ぎないということはやはり大切なことです。
■ 野菜や果物、海藻、魚介類を積極的に食べる
血圧に影響する栄養素はカリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラルなどがあり、野菜や果物、海藻などに含まれています。また他にもタンパク質や食物繊維、不飽和脂肪酸など、血圧に関わる成分が含まれています。
その詳しいお話は次のページで・・・