家庭菜園/家庭菜園の始め方

家庭菜園のポイント(2ページ目)

食の安全性や環境への関心の高まりとともに、家庭菜園をはじめる方が増えています。どんな作物をどれくらい植えればよいのか?作物同士の組み合わせは?そんな家庭菜園の基本的な考え方を紹介します。

小島 理恵

執筆者:小島 理恵

家庭菜園ガイド

作物の栽培難易度を調べる

初心者の方にオススメしたいのは、栽培が簡単な野菜。ピーマンを1本育てるだけでも、「水はどれくらいやればよいのか?」「土はどのようにするのか?」「どんなタイミングでどこを剪定するべきか?」「病気や虫がついてしまったらどうすれば良いのか?」といった様々な問題に遭遇します。最初の1~2年は簡単な野菜を育てながら、四季を通じて基本的なことがらに慣れていき、徐々に難易度の高い野菜に挑戦していきましょう。

初心者にオススメの野菜は、プチトマト・トウモロコシ・ピーマン・ジャガイモなど。ハーブ類は基本的に野草に近いので、放っておいても大丈夫な品種がたくさんあります。菜園の片隅に植えておくと便利なのは、ローズマリー・タイム・チャイブなど。シソやバジルは害虫の被害に遭いやすく、時々切り戻しが必要ですが、数株ずつ育てておけば、夏場に大活躍してくれる便利なハーブです。

連作障害に注意!

連作障害とは、同じ品種、もしくは同じ科に属していてごく近い性質をもつ品種を同じ場所で連続して栽培すると、病気になりやすくなったり、育ちが悪くなったりする現象のことです。家庭菜園でつくる代表的な作物の中で、連作障害を起こしやすいものには、トマト・ナス・ピーマン・トウガラシ(以上ナス科)、インゲン・エダマメ(以上マメ科)、カブ・ブロッコリー(以上アブラナ科)などがあります。

連作障害を起こしやすい品種を栽培した場合、直植えであれば、その場所には、次のシーズンは違う品種を植えるようにします。たとえば、ナスやピーマンを植えた後に、根菜類のカブ、その後には葉菜類のコマツナ、そしてマメ科のものといった感じで、品種をローテーションしながら畑をつくっていくようにします。プランターも同様に、連作障害を起こしやすい品種をつくった後、その土では違う品種をつくるか、その土をすっかり取りかえるようにして対策をとるようにします。

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