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犬のお手入れ・ケアの基本(2ページ目)

健康管理に欠かせないのが日常のお手入れ。スキンシップも兼ねたお手入れで、ちょっとした変化にも早めに気づいてあげられます。ここでは、基本的なお手入れの仕方をご紹介します。

大塚 良重

執筆者:大塚 良重

犬ガイド


目のお手入れの仕方

目のチェックも忘れないように。特に、風の強い日の散歩の後など、意外に目の中に埃などが入っていることもあります。濡らした脱脂綿や綿棒などでそっと取ってあげましょう。

パグやシー・ズーに代表されるような、目が大きくて飛び出ているようなコの場合は、埃など異物が入りやすい上に、眼球を傷つけやすくもあり、目の周りも汚れやすいので気配りが必要です。低木の枝先や、室内の飛び出た家具など、なるべく怪我をさせないように環境にも気をつけてあげたいものです。目の周りの汚れは、涙の成分に近いアイローションなどが売られていますので、そうしたものを常備しておくといいでしょう。

マルチーズのような被毛が白い犬種では、目の下(涙やけ)や口の周りの被毛が赤茶けてくることがあります。涙やけを予防または綺麗にするローションやクリーナーなども市販されていますので、そういったものを使用したり、水で濡らした脱脂綿などで、こまめにお手入れをしてあげるといいですね。

そもそも涙やけというのは、通常より涙が多く出過ぎることによるわけですが、目と鼻とをつなぐ涙管が狭かったり、詰まっていたりして涙が外に溢れ出てしまうのです。その他、眼瞼内反症など、いわゆる逆さ睫毛のような状態が原因になっていることもありますので、もし涙やけがひど過ぎると感じるようでしたら、一度動物病院で診てもらうのもいいと思います。。

爪切りの仕方

点線部分をカット
犬の爪の内側には血管や神経が走っているので、それを切らないよう、点線部分あたりでカットする。
よく運動をしている犬は、爪の先が自然と減っているものです。とは言っても、歩くところがコンクリートか、土の上かでも違うとは思いますが。伸びた爪をそのままにしておくと、カーブしたまま伸びるので、ひどいケースですと自分のパッド(肉球)に爪が食い込んでしまうこともあります。そうなると歩くのも大変。そこまでいかずとも、伸びた爪があちこちに引っかかって、歩きにくい上に、爪が折れたりなんていうこともありますので気をつけたいところです。

時々、爪の伸び具合をチェックして、伸びているようなら犬用の爪切りでカットしてあげましょう。その際、注意したいことが一つ。犬の爪の内側には血管や神経が通っているので、間違ってそれらをカットしてしまうと、犬に痛い思いをさせてしまいます。イラストの点線のあたりでカットするようにし、その後はやすりで爪先を滑らかにしておきます。白い爪のコは血管が見えるのでいいですが、黒い爪のコの場合には、深爪にならないように先端から少しずつカットをしてください。万一、血管をカットしてしまって血が出てしまった場合には、ガーゼなどで止血をし、消毒液を塗っておくか、血が止まらないようであれば止血剤も売っていますので、それを使用するのもいいと思います。

いずれにせよ、爪切りは犬が嫌がるものの一つです。子犬の頃から、爪の先まで体のあちこちを触られても大丈夫なように慣らしておきましょう。

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