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犬の散歩のしつけ(2ページ目)

犬にとって毎日楽しみなものの一つが散歩。散歩もちょっとした気配りで楽になったり、安全になったり。たかが散歩、されど散歩。散歩についてちょっと考えてみましょう。

大塚 良重

執筆者:大塚 良重

犬ガイド


玄関から出る前には一旦「マテ」

犬は散歩が大好き。玄関からすぐにでも外に出たがりますが、万が一の飛び出し防止も兼ねて、一旦「スワレ」や「マテ」をさせてから飼い主が先に外に出るようにしましょう。喜び勇んだ犬が飼い主の制止も聞かずに外へ飛び出してしまい、そのまま事故に遇ったり、果ては迷子になってしまったケースもあります。喜んでいるところをちょっとだけクールダウン。落ち着いて散歩に出られるようにしたいですね。

「ツイテ」を覚えさせる

散歩中、リードの先で犬があっちこっちへふらふら歩きっぱなしでは、飼い主としても少々疲れてしまいます。ある程度は「ツイテ」ができるようにしておくと散歩も楽になりますし、犬自身の安全のためにも有効です。

最初は自分の左側に犬を座らせ、その子の好きなおもちゃやおやつを見せながら1歩、2歩……と歩いてみます。この時、「ツイテ」という言葉を使ったり、自分の左脚の腿を左手で軽く叩いたりして合図となるものをつくるといいでしょう。犬が他に気をとられそうになったら、「ツイテ」と言いながらおもちゃやおやつ、または名前を呼んで気を引きます。だんだんと右回りや左回りなどしてみたりして、ちゃんと横について歩けるように練習していきます。

犬がリードを引っ張り、先に行ってしまう場合は、自分はその場に立ち止まり、再度おもちゃやおやつを見せて、「ツイテ」と言いながらその状態になるように誘導します。ちゃんと横についたら、その状態がいいことなんだよという意味で、ご褒美をあげ十分に褒めてあげましょう。

なお、ガイドの場合は左でも右でもついて歩けるようにしました。というのも、歩道のない車道を左側につけて歩いた場合、犬は車道側を歩くことになってしまって危険です。そういった時には右側につけて歩いたほうがより安全でしょう。必ずしも左側につけて歩かなければいけないというわけではありませんので、臨機応変にトライしてみてください。

歩かない子の場合

中には、外に出ても歩きたがらない子がいます。こういう時はリードを引っ張って無理矢理歩かせたりせずに、大好きなおもちゃやおやつなどで気を引いて、少しずつ歩かせるようにしましょう。歩かないということは、何かを怖がったり、不安を感じているのかもしれません。無理に歩かせるとかえってトラウマになったりすることもありますので、まずは5歩でも歩けたらよしとして、少しずつ距離を延ばせるように練習していきましょう。

信号などでは一旦止まることを覚えさせる

交通量の多い環境で散歩する場合は、信号など各コーナーで一旦「スワレ」や「マテ」をさせてから道路を横断したほうがより安全でしょう。リードがついているからと安心しきっていると、思わぬところで事故に遇うこともあります。

他の犬と出会った時には

いきなり近づかせるのではなく、自分の子、相手の子共に、まずは様子を観察してみてください。攻撃的になっていたり、妙に興奮しているような時には無理に近づかせず、軽く挨拶をしてさっさと通り過ぎてしまいましょう。

自分の子が他の犬が苦手で吠えついたりしてしまう場合は、自分の体で他の犬が見えないようにさえぎってしまいます。愛犬の視線がそちらに行かないようにして、通り過ぎる間、おもちゃやおやつを見せたり、名前を呼んだりして、愛犬の注意が自分に向くようにします。吠えずにいたら「いい子だね」と褒めてあげ、他の犬がいても何でもないんだよということを練習していきましょう。

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