離婚届の書き方・提出方法・必要書類とは?
離婚届を提出する際には、証人や添付書類が必要になるので、事前の準備をしておくとスムーズです
今回は、実際に離婚届を提出するにあたって「どんなところに注意して記入するべきか?」「必要な書類は何か?」など、意外と知られていない手続きのポイントについてご紹介します。
離婚届の書き方・3つのポイント
スムーズに手続きを済ませるためにも、まずは離婚届の書き方のポイントをおさえましょう
■ポイント1:事前に決めておくべきことを整理しておく!
離婚した後での戸籍をどうするか(結婚前のところに戻すか、新しく籍を作るか)、親権はどちらか、未成年の子どもがいる場合の名前をどうするか(必ずしも親権を持つほうの戸籍に入るとは限りません)、年金の分割はどうするかなどは、離婚届に記入しなくてはならない事項の一例です。
■ポイント2:証人が2人必要なので準備を!
協議離婚の場合に限っては、20歳以上の証人2名に住所、生年月日、本籍地を記入と押印がそれぞれ必要になります。知り合いのご夫婦に証人になってもらうことも可能ですが、その際はご夫婦で異なる印鑑を押してもらうことに注意してください。証人欄に記入漏れがあったりすると再提出を求められるので、届けを提出する日に、証人と連絡が取れるようにするなどの配慮も必要です。
■ポイント3:内容を訂正するとき、修正液は使わないこと!
離婚届の用紙にはボールペンなどで丁寧に記入することが基本。ただし、誤った内容を記入してしまった場合、修正液などで訂正するのではなく、二重線で消し、横に訂正印を押すようにします。特に、今流行りの消すことのできるボールペンでの記入は、本人たちも証人2人も無効になるので注意してください。
以上が離婚届を書くときのポイントになります。
<参考URL>
法務省のホームページ……書き方のサンプルも掲載されていますので、参考にしてみてください。
離婚届のほかに提出しなくてはならない、必要書類とは?
離婚届のほかに必要なものについては、離婚届の用紙を「出す」ときではなく「もらう」ときに、役所の担当者に相談しましょう
協議離婚以外の場合には、離婚届のほかに提出しなければならない必要書類がいくつかあります。たとえば、調停離婚のときは調停調書の謄本が必要になりますし、裁判離婚のときは判決の謄本や審判書の謄本、確定証明書などを提出しなければなりません。
このほかにも、結婚前の姓に戻さない場合は、離婚届を提出した日から3カ月以内に別途書類を届け出することが定められています。
このように、個々のケースによって提出するものが異なる場合があります。おすすめなのは、離婚届を提出するときになってからではなく、離婚届の用紙をもらうときに役所の担当者にあらかじめ相談しておくこと。事前に電話等で確認しておくことで、手続きを不備なく決められた日に進められるでしょう。
離婚届が受理されないのは、こんな場合!
子どもがいる夫婦の場合は、離婚届の準備をする前に子どもの親権や名前などについて決めておくのは必須事項
「離婚届不受理申出」という届けを市区町村役場に提出しておくと、相手が勝手に提出しても離婚届が受理されないことも、覚えておきましょう。
万が一、合意していないのに離婚届が出されていた場合は、家庭裁判所に調停や審判を申し出たり、裁判をしたりすることになります。ただこの時は弁護士依頼の際には費用もかかりますし、何より時間もかかります。
また、2人の間に子どもがいる場合は、当然のことながら、親権者を決定してからではないと離婚はできません。子供の名前などについても決めておくのは必須事項です。
離婚届を提出後、再婚可能な時期はいつから?
男性の場合はすぐに再婚の手続きがとれますが、女性の場合は100日の猶予が必要です。ただし例外もあります
ところで「すぐにも再婚を!」と考える場合、男性と女性では条件が異なります。男性の場合はすぐにでも再婚の手続きがとれますが、女性の場合は100日の猶予が必要になります。理由は、妊娠の有無を判別するためです。
ただし、例外もあります。離婚の理由が相手の失踪宣告だった場合や、元夫の子どもを妊娠していないことが確実な場合、元夫と復縁によって再婚する場合などがそれにあたり、この場合は100日待たずに入籍できます。詳しくはガイド記事「再婚禁止期間」が100日に短縮!バツイチ女性に朗報をご参照ください。
いずれにしても、「離婚届を提出する」という、一見簡単に思えることでも、手続きにはいくつかのルールがあり、思いつきで行動することはできません。
最近では、「この日に離婚届けを受理してほしい」という希望がある人も多い傾向があります。離婚届を出すために何度も市区町村役場に足を運ぶなど、時間や労力のムダ遣いをしないためにも、しっかりとポイントをおさえてスムーズに手続きを進めましょう! そのことが、次なる幸せのステージの第一歩なのですから。
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