離婚の決断をする前にやってはいけないNG行動がある!
離婚カウンセラーの岡野あつこです! 誰しも、まさか自分が離婚を考える事態に遭遇するとは思わず、日々を送っていることでしょう。しかし、ある日突然その日はやってきます。パートナーのまさかの浮気、まさかの借金、まさかのDV――。まさかの浮気をしたのは自分、ということもあるかもしれないですね。人生にはさまざまなことが起こり得るものです。こんな事態だけど、まだ離婚するとは決断していない。どうしたらいいのかわからない。迷っている。そんなとき、あなたならどうしますか?
<目次>
離婚前のNG行動1:親に相談する
親に言う? それはいけません。両親に打ち明けるのは、すべて事が済んでからか、もしくは離婚を決断して、ある程度離婚の話し合いが進んでからです。なぜか? 夫婦の問題に早い時期に親が介入すると、修復の余地がなくなってしまうからです。親は自分の息子や娘が可愛いですから、自分の子どもに非がある夫婦問題だとしても、もちろん自分の息子や娘の味方につきます。
たとえば、自分の息子が浮気をしたとしても、嫁が至らないから息子が浮気するのも仕方がないのだ、と主張します。すると嫁の親も黙ってはいられません。「夫婦の問題だと思って口出しするのを我慢していたけど、よくもそんなことが言えるもんだね。悪いのはあなたがたの息子さんですよ?」などと、夫婦の問題があっという間に両家の争いにすり変わってしまうのです。
こうして話はどんどんこじれ、修復への道は閉ざされ、離婚する以外なくなってしまいます。ですから、まだ離婚を決断していない段階では、親に言うのは控えましょう。
離婚前のNG行動2:パートナーの前で「離婚」を口にする
結婚していて離婚を考えたことがない人は、まずいないとはよくいわれます。自分が考えていることは相手も考えているとはいいますが、「離婚だからねっ」などと口に出してしまうことで、相手も「そっちがそうならこっちだって」と離婚を考えるようになる可能性があります。喧嘩するたびに「もうこんなんじゃ離婚だからね」と口癖のように言っていた妻がいました。彼女は本気で離婚をする気はないのに、少し腹が立つと、感情にまかせて「離婚」を口走っていたのです。でも夫のほうは、妻の口から「離婚」の言葉が出るたびに、胸に痛みが走るくらい重く受け止めていました。
離婚を口にするタイミングは、決意を固めて準備を整えてから
あるとき、夫はとうとう「そんなに俺と離婚したければしてやるよっ」と言いました。妻は本気で離婚しようなどとは思っていなかったのでびっくり仰天。夫にひたすら謝りなんとか離婚は回避できました。こんな例もありますし、離婚を口にするのは本気で決断したときのみ。夫婦の間で簡単に口にしてはいけない言葉なのです。それに、本気で離婚しようと決めた場合でも、離婚を相手に伝える前に準備したほうがいいことがいろいろあります。離婚を考えていることが相手にわかってしまうと、準備に支障が出るので、準備が完了するまでは決して悟られないようにしましょう。
離婚の決断をする前にやってはいけないこと3:弁護士に相談する
離婚をするかしないか迷っている状態で、「まずは弁護士に相談だ!」と、深く考えずに行ってしまう人がいます。これは最大の失敗です。さまざまな情報があふれる現代であっても、とにかくすぐ弁護士相談に行ってしまう人はまだまだいるのです。
弁護士に相談しに行くのは、離婚を決断してからです。離婚を決めていないうちに行っても、弁護士さんは離婚に関する法律の解説か、法に則ったアドバイスしかしません。というのも、弁護士さんは離婚を迷っている人が修復を選択すると、商売になりません。ですから離婚する場合はこうですよ、という話をするわけです。弁護士に相談するタイミングは、離婚を決意してから
まだ離婚を迷っている状態なのに、弁護士さんから慰謝料・財産分与はいくら、養育費はいくら、親権はとれる・とれない、着手金はいくら、などといった話をされると、いつのまにか、どんどん離婚の方向で話が進んでしまうこともあります。実際、離婚するとはっきり決めていたわけではなかったのに、弁護士さんにあれこれ離婚について聞いているうちに、離婚するしか道はないという気になり、本当に離婚してしまう人がいるのです。たとえば、パートナーが浮気をしたら即離婚しかあり得ない、と考える人はどれくらいでしょう? 意外と多くはないように思います。でも、弁護士さんは、浮気=法定離婚事由に該当=離婚、を前提にアドバイスをしますから、弁護士さんに相談するのは離婚を決断してからが良いということです。
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いかがでしたか。後悔のない、幸せになるための正しい選択をするためにも、離婚の決断前は、上記のNG行動は控えましょう。
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