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猫のノミ・ダニ・寄生虫の予防と対策(5ページ目)

完全室内飼いであっても、ノミやダニに悩まされることがあります。効果的なノミやダニ、内部寄生虫の駆虫と予防を行い、猫も人も健康に過ごせるようにしましょう。

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド

 

定期的なノミ・ダニ・内部寄生虫駆虫を

寄生虫の駆虫薬はホームセンターなどで販売されている一般薬もありますが、動物病院で取り扱っているものとは内容や効果に大きな違いがあります。一般薬の中には猫の体には強すぎる殺虫剤の成分を含んでいるものがありますので、猫の健康を考えるのであればお勧めできません。一緒に生活している猫が現在どんな状態なのか、どんな生活環境かなどを獣医師に相談し、猫の体重や年齢に合わせた適切な駆虫薬を処方してもらいましょう。

ノミ、ダニ、内部寄生虫が発見されたときは、一度で完全にきれいになるとは思わないでください。糞便検査についてでも書いたとおり、検便で出なかった、ノミの姿が発見できない=駆虫の必要がないということではありません。完全室内飼いでも、いつ何時どこから寄生虫が入り込むかわかりませんし、一度でもついていたということは、生活環境内に卵などが落ちている可能性が高いです。駆虫は一度きりではなく、定期的に行う必要があるとご理解ください。


その他のノミ駆除方法

薬剤を使わずにノミ駆除を行いたい場合は、下記の方法もあります。ただし、かなり根気よく続けても100%効果があるとは限りません。
  • ノミ取りクシで、毎日猫の体からノミを捕る
    捕ったノミは絶対に指でつぶさず、台所用洗剤を溶かした水につけて殺す
  • 猫のお気に入りの場所、家具の隙間、絨毯の下など、毎日掃除機をかけて清潔に
    ノミの卵や幼虫、さなぎを駆除
  • 掃除機のパックにノミ取り首輪の切れ端などを入れておく
  • ノミの卵や幼虫が良そうな場所をスチーマーで清掃
  • 半日ほど猫と一緒に避難して、部屋を燻煙剤で害虫除去
    その後またノミの卵がふ化するので、2週間間隔で2~3回行いたい

定期駆虫の目安

メリカの疾病予防管理センター(CDC)は、以下の定期駆虫のガイドラインを推奨しています。定期駆虫の参考にしてください。

  1. 生後2週~3ヶ月まで:2週間ごとに1回
  2. 生後3ヶ月~6ヶ月まで:月に1回
  3. 生後6ヶ月以降:3ヶ月に1回(年4回)

 

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