ワクチン接種で猫の健康を守りましょう
ワクチン接種で猫の健康を守りましょう
家の中だけで外に出さないし、他の猫と接触することがなければ、猫にワクチンを接種しなくてもよいでしょうか。そもそもワクチンとはどんなもので、どんなときに必要、どのように接種するのが効果的なのでしょうか。

猫のワクチン

ワクチンは、その病気にかかる前に病原体を体に入れてその病原体(菌やウイルス)の免疫抗体を作っておくことで病気に感染しない、感染しても症状が軽くて済むようにするための予防医学です。現在発売されている各社の猫用ワクチンは、すべて猫のウイルス感染症を予防するためのもので、もしそのウイルスに感染すると重篤な病気になったり、時として命を落とすかもしれないものから猫を守るためにあります。しかし、ウイルスによっては未だきちんとしたワクチンが開発されておらず、感染を防ぐことができない病気もたくさんあります。

ワクチンの目的

ワクチンは誰のため・何のために接種しなければいけないかというと、もちろん一番は猫の健康を守るためです。特に子猫や免疫が落ちている猫は体力がないので感染しやすく、病気によっては生命にかかわるものもあります。それだけでなく、もしワクチン接種率が高くなるとその病気にかかる猫が減り、種全体的な免疫力が高まります。一般的には、集団の約7割以上がワクチン接種を済ませていると感染の拡大や蔓延を防ぐことができるといわれています。猫の健康を守りたいという意識が高い飼い主さんが増えることで、いつか天然痘(種痘)のようにその病原体自体を根絶できるかもしれません。

では、多くの猫がワクチン接種を済ませていれば、自分の猫はワクチンを接種しなくてもよいじゃないかと思うかもしれませんが、ワクチン接種をせずにウイルスに感染した猫は、今度は他の猫にその病気を移してしまう加害者になってしまいます。自分の猫だけが安全だったらよいというのではなく、他の猫の生命を守るためにもワクチン接種をするのは飼い主の責任といえます。

現実は多くの猫が未だに外出自由な飼い方をされていたり、飼い主のいない猫(野良猫)が多数存在します。人の姿を見かけるだけで隠れたり逃げたりしてしまう飼い主のいない猫(野良猫)にワクチンを接種することはかなり難しいので、外には感染源となるウイルスがたくさん存在します。たとえ高層階のマンションから一歩も外に出ない猫でも、飼い主が靴につけて持ち帰ったウイルスで発病することがあるのでワクチン接種はとても重要です。