CLASKAのギャラリー＆ショップ(2ページ目)

47箇所から集められた、”CLASKA好み”

さて、本当なら全ての作品をご紹介したいところですが、 行ってみてのお楽しみも味わって頂きたいので、 個人的に目に止まった、一部の作品をご紹介します。 全て国産品ですから、和室に合うのはもちろんですが、 例えばパリのアパルトマンに置いてあっても、モダンで カッコよくキマってしまいそうな、スタイリッシュな品揃えです。


九谷焼、益子焼、琉球硝子。作品から、その土地の暮らしが見えてくる。

鮮やかな色彩の石川県・九谷焼。加賀に吉田屋伝右衛門が窯を築いた、吉田屋風九谷焼として受け継がれているもの。 明るくヴィヴィッドな色使いは外国人にも喜ばれそうです。栃木県の益子焼は、明治時代から続く円道寺窯の三男に生まれた、成井恒雄制作。 益子の土と釉薬だけを使っているのだそう。どっしりと大らかで素朴、そして力強さを感じます。 琉球硝子は「宙吹き」という伝統的な技法で手作りされたもの。ヨーガン・レール氏がディレクションし、 琉球硝子の老舗・奥原硝子が製造。緩やかでちょっぴりぎこちないカーブに温かみがあります。


だるま、凧など日本を代表する伝統工芸も。

色を塗られる前のだるまって、モダンでシュールなオブジェのようですね。 こちらセットで販売もしています。埼玉県・岩槻成型製作。 東照宮造営に従事した飾り細工の職人たちがこの地に住み着いて、 人形作りが盛んになったのだとか。だるまは大正時代から始まり、海外輸出も 行っているほど。 ちなみに手前のミニチュアは大阪・阪急電車の模型。
下左は高知県の珊瑚細工。「月灘珊瑚の会」は、失われつつある珊瑚細工を現代のライフスタイルに 合わせて、珊瑚の価値を再発見しようというプロジェクト。 小さな貝殻と組み合わせたデザインもかわいくて魅力的。
下右は長崎の凧(ハタ)。長崎ではハタと呼ばれるんですね。 17世紀に中国やオランダなどから伝わったらしく、 様々な模様があるそうです。幾何学的な図柄がユニークで、赤、白、青のきっぱりとした色彩が きれい。インテリアとして飾りたくなる凧です。


家具も展示されていました。

左の家具はかの倉俣史朗氏のデザイン。ポストモダンの代表作と話題を呼んだ、つくばセンタービルの 中にあったホテルは、当時倉俣史朗氏がインテリアデザインを手掛けていたそうです。 そこからの一作品。右の白木の椅子たちは、広島の家具メーカー・マルニのもの。 妹島和世とジャスパー・モリソンがデザインしています。nextmaruni（ネクストマルニ）は「日本の思想から生まれた世界の椅子」 をコンセプトにしたプロジェクト。


思わず笑ってしまう、ほのぼの民芸品。

最後に、どうしようもなく惹かれてしまった民芸品、鳥取県の張子面。 一番上でにこにこ笑顔を見せているのは「ぬけ」というもので、 鳥取で盛んな獅子舞、麒麟獅子舞の時に麒麟をあやす「猩々」（一番下のお面）を、さらに露払いする役がつける張子面だそうです。 昔は露地が暗かったため、獅子舞をする際には先導が必ず必要だったそう。 ちなみに真ん中の青いビックリ顔は「はなたれ」というんですって。これもユニーク。


紹介した展示品はほんの一部で、まだまだ魅力的なものがたくさんあります。 ホテルの２階にこんなギャラリー＆ショップがあるなんて・・・、 ちょっと気づきにくいし、今ならまだ穴場かもしれません。 今後も興味深い展示が次々展開されるそう。 楽しそうに語る大熊さんにワクワクさせられました。 今は日本が面白い！と外国人にも胸を張って、少し誇らしい気分になれるような場所です。

CLASKA　Gallery & shop "DO"
東京都目黒区中央町1丁目3番18号　2F
tel 03-3719-8124
http://www.claska.com/
※HPはオンラインショップ有り




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