既存の街なら街の活気、コミュニティから『地域力』を読む
商店街に活気がない街は不便なことはもちろん、街全体が暗い雰囲気に |
公園やガード下なども見ておきたい場所。ゴミが散乱している、いたずら書きが多い、放置自転車が多いなどの場所は住民が自分の街に無関心なことが多く、空き巣や引ったくり犯罪が多発する可能性があります。
住宅街では住民同士が立ち話や挨拶をしあっている、収集日以外にゴミが放置されていない、外構に気を配っている家が多い、違法駐車が少ないなどの街がおすすめです。
これから開発される街なら全体計画をチェック
自然や四季を感じられる、美しい街なら大事にしようと思うようになる |
まず、安全は基本です。車と人が分離された道路計画やバリアフリーは当然として、だれにも使いやすいユニバーサルデザイン、夜間も安全な照明、管理・防犯計画なども配慮されているべきものです。
自分の住む場所を大事に思うことは、防犯、コミュニティ形成などの大きな要素。そのためには、公園や建物の配置、植栽や建物の外観デザインなど、あらゆる面で愛着の持てる美しい街を作ろうとしていることが大事です。
街を活気づけ、人の住む場として存在させるのは住んでいる人のコミュニケーション。これから人が住む再開発では、人が知り合える場、仕掛けも必要です。例えば、敷地内の公園やちょっとしたベンチ、遊歩道、ドッグラン……。お祭やイベントもお付き合いのきっかけ作りには有効です。
また、これからは生活を豊かにしてくれる配慮はより重要。バーベキューやピクニックの楽しめる公園、毎朝のジョギングが楽しくなる遊歩道、そこここを彩る彫刻や花々……。こうした場は住む喜びともなり、住む人のふれあいの場ともなってくれます。さらに、環境や災害、将来への配慮なども気にしたいポイントです。
街作りの集大成、ブロックリノベーションに期待
島という特別な環境が街をひとつ作るという今までにないチャレンジを可能に |
前章で述べたチェックポイント、実は戸数300戸以上の、いわゆるメガマンションでは大半が盛り込まれています。心あるデベロッパーであれば、いまや、こうした配慮ある物件を作るのは当然なのです。
しかし、ひとつの街規模のメガマンションでも、その配慮が及ぶのは敷地内だけです。いくら高齢化を危惧しても、同じ年代の入居者が多ければ20年後、30年後には問題を避けることはできません。なぜなら、全戸が分譲だからです。
でも、芝浦アイランドのブロックリノベーションの場合、もちろん、分譲物件はありますが、島という街全体で見れば入居者が入れ替わる賃貸物件があります。街全体が高齢化する危険は少ないのです。それに、安全や豊かさへの配慮などは、街全体に及びますから、マンション単体での計画とは違う安心、快適さが得られるはずです。
分譲物件を手がける三井不動産だけでなく、東京都、港区、都市再生機構と公が絡んでの、再開発。しかも、この規模の住宅主体の再開発は広尾、大川端以来。となれば、これまでの失敗も成功も含め、ここは日本の住宅開発の集大成、新しい一歩になるのではないか。今後の詳細に期待したいところです。
お問合せ先:芝浦アイランド公式ホームページ