東京・神奈川・千葉・埼玉に住む/23区南[目黒・世田谷・大田・品川]

二子玉川。再開発で盛り上がる、緑溢れる水辺の都会(3ページ目)

多摩川沿いの街の中で、誰もが知っている街といえば、ここ、二子玉川。2線利用の便利さに、しゃれた街並み、自然と触れ合える水辺……。都市と自然の交差点とも言うべきこの街の住み心地は?

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド


2015年度竣工、
大きく変わった二子玉川。周辺も動き始めた

スカイウォーク

ショッピングセンターから今後建設されるビル、住宅、そして公園までをつなぐ予定のスカイウォーク。これが全部完成すれば街作りも終了というわけだ(写真は2011年時点)

2007年(平成19年)に着工、開発が進められてきた二子玉川東第二地区市街地再開発事。二子玉川ライズと名付けられた再開発エリアは国道246号から多摩堤通りに沿って東西に広がる長方形の区画です。2010年にエリア北側のオークモール、バーズモールと名付けられた商業エリアの竣工以来、次々と建物が姿を現してきました。





ドッグウッドプラザ

駅西口を走る国道246号を挟んで、右がドッグウッドプラザ、左が玉川高島屋(写真は2011年時点)

東西に長いエリアは大きく4つのブロックに分けられており、そのうち、246号から駅を中心にした部分が2011年(平成23年)にオープンした商業、オフィスエリア。前年に開業した2つのモールに加え、西口、246号を挟んで玉川高島屋ショッピングセンターと向かい合うのがドッグウッドプラザ。8フロアに40店以上の店が入っています。



ショッピングセンター内の通り

3棟をつなぐ通り。高く伸びるモニュメントやベンチが置かれ、天井からは陽光が降り注ぐようになっている(写真は2011年時点)

駅から続く東側にはモニュメントやベンチが置かれた広い通りを挟んで3館からなる二子玉川ライズショッピングセンターがあり、店舗数は160店ほど。物販、飲食にスーパーその他、さまざまな種類の施設が揃います。









ショッピングセンター

二子玉川ライズショッピングセンターとその前にあるバスターミナル、タクシー乗り場(写真は2011年時点)

ショッピングセンターの正面にあるのはバスターミナル、タクシー乗り場。かつての狭く、車と人が接触しそうだった駅前から考えると、ゆったり、安全な場所になっています。







空き地

エリア北側に位置するバーズモールから住宅エリアを望む。中央に残された空き地部分にはこれからオフィス、ホテルを含めた複合高層ビルが作られる(写真は2011年時点)

バスターミナルまでがエリア東側の1ブロック目で、そこに続く次のブロックは2015年4月にオープンしました。








テラスマーケット

テラスマーケットは駅と公園を繋ぐ通路ともなっており、歩いていると買い物も、自然も楽しめる仕組み(クリックで拡大)

30階建て2棟のビルにその間に作られたテラスマーケットと呼ばれる商業施設は連日行列が続くほどの人気で、改めて二子玉川人気を教えてくれます。新しく生まれたエリアには商業施設のほか、事務所、シネコン、フィットネスクラブ、スタジオが入り、7月にはホテルも開業する予定です。

 


 
広場

通路上にはイベントなどもできる広場が設けられており、多目的に利用できる(クリックで拡大)

このエリアには日本初上陸の海外のレストランやDIYのためのショップ、ツタヤの新業態蔦屋家電など話題の店舗が入っているほか、噴水、藤棚など自然も豊富に取り込まれており、そのあたりも水と緑の街、二子玉川にふさわしい感じです。

 

住宅部分

大きく取られた窓の輝きが印象的な二子玉川ライズタワー&レジデンス。敷地内には9施設が集まるプラザモールが作られている(写真は2011年時点)

3番目のブロックは住宅エリア。ここは2010年(平成22年)に完成しており、3棟のタワーと低層の2棟、それに居住者に身近なクリニックや薬局、保育園などの入ったモールが作られています。戸数は地権者など元々住んでいた人たちの住戸も含め、1000戸強。利便性はもちろん、多摩川を望み、大規模商業施設に隣接するという滅多にない立地です。

 

日本庭園とタワー

日本庭園から望むタワーマンション。こうした異なる要素がひとつの街となっている点が面白い(クリックで拡大)

一番西側のブロックは世田谷区施行の二子玉川公園。6.3haという敷地にはせせらぎのある日本庭園あり、ごろりと横になれる芝生あり、多摩川を望む高台ありと、家族連れなら一日のんびりできそう。公園内にはスターバックスコーヒーがあるのも、今どきの公園らしい感じです。

 

建設地

緑の濃い斜面に建っていたスポーツクラブを建替え、その背後に住宅が建つことになる(クリックで拡大)

また、駅周辺が大きく変わっただけではありません。このところへ来て周辺ではマンション建設の計画が次々に出ています。

特に注目したいのは国道246号沿い、かつて水戸徳川家のお屋敷跡を利用した温浴施設があった場所で進む計画です。ここでは斜面を生かした眺望の良い土地に現在130戸ほどのマンションの建設が進んでおり、価格は9000万円前後。ここのところ、二子玉川ではタワー型のマンション供給が中心でしたが、この計画は全く異なるタイプ。駅からは10分程度坂を上がることになりますが、環境にこだわる人なら気になるのではないでしょうか。また、246沿いでは他の物件の計画も進んでおり、二子玉川周辺はこれからも変わりそうです。

*2005年の記事に2011年、2015年に加筆、修正。注釈のない写真は2015年時点のもの。


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