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住み替えるなら家賃助成等のある都心の街へ(2ページ目)

都心回帰と言われ、都心に人口が戻りつつある昨今。とはいえ、中にはさらなる人口増を目標に家賃や転居費用の助成助を行う自治体があります。住み替えるなら、こうした制度利用も手かもしれません。

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド

■千代田区
親が10年以上千代田区民なら、新婚世帯、子育て世帯に家賃助成、転居一時金を支給


千代田区千鳥淵
区内に10年以上の条件をクリアできれば他区より手厚い助成が受けられる千代田区
親が10年以上千代田区に居住していることが条件なので、残念ながら、かなりハードルの高い助成制度。その他の条件としては、入籍後2年以内、あるいは入籍予定、義務教育終了前のファミリーであり、区外から区内への住み替えを、指定された不動産会社の仲介で行うことなど。所得制限、住まいの広さの制限などもあります。


助成される内容としては、住み替えの場合で月額5万円(子どもがいる場合には1人目に1万円、2人以上に2万円などの加算も)を助成期間5年と末子が18歳になる年度末のいずれか短い期間助成してくれるというもの。助成金は大家さんに支払われるので、入居者は助成額を引いた分を支払うことになります。転居一時金として引越し費用のうちの20万円を限度としての助成も行われます。

また、千代田区の場合、住宅購入時にも同様の制度があり、引越し費用のうちの20万円まで、登記費用のうちの30万円までを助成してくれます。申し込みは先着順で、賃貸、購入それぞれ募集は50世帯。とりあえずは問い合わせをしてみましょう。

■文京区
子育てファミリーに家賃、引越し費用などを助成、受付は常時


文京区播磨坂
都心にありながら環境も良く、ファミリーに人気の文京区
区内に1年以上居住あるいは、申し込みやあるいは配偶者の親が文京区内に1年以上居住している義務教育終了前の子どもがいる世帯を対象に家賃、引越し経費・礼金・仲介手数料を助成するというもの。前年の世帯全体の年収、住み替え後の専有面積などには条件があり、利用は1回だけに限定されています。家賃の助成限度額は子どもが1人いる場合で月額3万円まで、2人になると4万円までとなります。また、引越し関係の助成額は、引越し、契約などでかかった合計額の3分の1まで、限度額は20万円となっています。


受付は常時行われていますが、契約前に申し込む必要があるので、住み替え、転入を考えたら、すぐに問い合わせを入れ、詳細を確認しましょう。また、家賃の助成期間は1年だけなので、当てにしすぎないことです。

■目黒区
3人家族で専有面積35m2居住あるいはそれ以上の部屋への住み替えに助成


目黒区役所
目黒区の家賃助成受付は7月。自治体によって異なるので注意を
居住面積に重点を置いた助成が行われているのが目黒区。まず、中堅ファミリー家賃助成では義務教育終了前の子どものいる世帯で、基準面積未満の民間賃貸住宅に居住している場合に受けられるもの。前年の世帯総所得が620万円以下で、家賃が5万円以上、3人家族で35m2、4人家族で44m2(いずれも内法)以下の住宅に住んでいる場合が対象で、月額2万円を2年間助成してくれます。2006年の受付は7月6日から同月20日まででした。


上記同様の世帯が、より広い住まいに引っ越した場合に、転居後の家賃と以前の家賃との差額(2万円~4万円)を5年間助成してくれるのが、中堅ファミリー世帯住替え家賃助成制度。転居一時金として15万円も受領できます。こちらの受付は随時、契約前の申し込みが必要で、募集世帯数は30世帯です。

これ以外の自治体でも、高齢者や一人親世帯、立ち退きしなくてはいけない世帯などを対象に各種助成を行っていますから、ぜひ一度自治体のホームページをチェック。得する情報がないか、調べてみてください。

*各自治体の情報は主な条件のみをあげています。詳細については、ホームページあるいは担当部署でご確認ください。
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