人気沿線、JRを中心に
ちょっと辛い、混雑度200%前後は13路線
小田急線では混雑に加えて、通勤時の遅延なども利用者の不満に上がっているとか |
・東急田園都市線池尻大橋~渋谷(181%)
・JR京浜東北・根岸線大井町~品川(183%)
・JR横浜線小机~新横浜(184%)
・小田急線世田谷代田~下北沢(186%)
・JR東海道線川崎~品川(186%)
・JR武蔵野線東浦和~南浦和(187%)
・JR高崎線宮原~大宮(191%)
・JR南武線武蔵中原~武蔵小杉(193%)
・JR中央線快速中野~新宿(193%)
・JR京浜東北・根岸線上野~御徒町(194%)
・JR総武快速・横須賀線新川崎~品川(195%)
・JR埼京線板橋~池袋(198%)
・東京メトロ東西線木場~門前仲町(199%)
小田急線・京王井の頭線下北沢駅では駅周辺の整備と同時に駅の地下化が予定されている |
最混雑路線は山手線じゃなかった!
ではワースト1はどの路線?
人気のあるエリアは同時に混雑するエリアでも。利便性の魅力の裏には混雑があるというわけだ |
沿線が便利になり、開発が進んだことで混雑が続く埼京線。都内部では乗り換えが不便な駅も
以上、各沿線を見てみると、新宿や渋谷、東京などのオフィス街直結の人気沿線で、沿線が長いほど混雑度が高いこと、ターミナル直前あるいは主要乗り換え駅直前でもっとも混むことなどが分かります。そのため、少しでも楽して通勤するためには、混雑度の低い沿線を選ぶことに加え、混雑区間をいかに外すかがポイントに。混雑する都心近くの駅よりも、座れる可能性が高い郊外のほうが楽という可能性もあります。
また、改札が先頭車両近くにある沿線では先頭車両が混む、途中で他線への乗り換えがある路線では乗り換え口に近い車両が混むなど、車両による混雑度の違いを利用すれば、全体としては混雑する路線でも比較的ラクに通勤できることもあります。
さらに最近では複雑に路線の乗り入れが行われているため、遠隔地で起きた事故のために電車が遅れたり、停止したりすることが増えています。週刊東洋経済増刊「鉄道完全解明2014」によれば人身事故、自殺も増加傾向にあるのだとか。ちなみに事故の多い沿線としてはJRでは中央線、京浜東北線、山手線、常磐線、私鉄では東武東上線、小田急線、西武新宿線などが挙げられます。逆に人身事故などが比較的少ないのは郊外の路線と地下鉄各線。特に東京メトロ銀座線は他線との乗入れがなく、かつほとんど外を走らないため、大雪などの影響を受けにくいのが特徴です。正確に出勤することを求められる人なら、こうした要素も考慮したほうが良いかもしれません。
*2007年の記事に2010年、2015年と加筆修正。
【関連記事】
「終電、途中始発駅……通勤が楽な沿線は?」