自治体ごとに独自の教育体制が可能になりつつある昨今。選択肢は広がるわけですが、その分、どこを選ぶかは悩みどころ。とりあえずは、各自治体で行われている独自策をチェック、地元の情報なども加味して、我が家にあった街を選んでください。

さいたま市
さいたま市小・中一貫「潤いの時間」教育特区

子どもイメージ
ファミリーであれば、子どもの教育問題が気になるのは当然
さいたま市の「潤いの時間」教育は人間関係プログラム、英会話授業の2本立て。人間関係プログラムについては市立小学校3年~6年生、市立中学校1年生が対象で、聞き上手、話し上手になるための基本的なスキルを身につけるものです。


もうひとつの英会話については小学校5年生から中学校3年生までの5年間に英会話を通じて英語によるコミュニケーション力の育成を図るというもの。平成17年度から徐々にスタートし、平成20年度には市立全小中学校で実施される予定です。具体的な授業数としては小学校で年間35時間、中学校で年間17時間。英語の堪能な、外国人も含めた講師が授業を展開することになっています。

狭山市
外国語早期教育推進特区


平成15年度からスタートした狭山市の外国語早期教育推進特区。他の自治体と異なるのは、授業としての英語以外の活動にも力を入れている点。たとえば、夏の2泊3日英語サマーキャンプや、小学生英語フェスティバルなどが行われており、平成18年度市長施政方針演説では9割以上の子どもが「英語活動が楽しい」と答えているとか。英語教育自体は珍しくないだけに、どのような教育内容にするかも今後は問われてくるのかもしれません。

志木市
ハタザクラプラン教育特区


小学校1年~3年生までを対象に少人数学級編成を実施しているのが志木市。平均25人程度の編成とし、3年生でも28人程度が基本となっています。また、子どもの数にあわせて、県が採用・配置する以外に非常勤講師を採用、きめ細かな教育を実施しています。

また、志木市は特区制度以外でも独自教育方針を多数打ち出しています。具体的な内容は志木市の教育でチェックできますので、気になる方はこちらを。各学校に特色を持たせる事業や地域の人々が学校運営に関われるシステムといった、教育制度そのものに関する施策のほか、中学校3年生にボランティアによるチューターを用意、小集団で個別指導が安価に受けられるシステム、小学校卒業までに全員が25m泳げるようにするため、水泳インストラクターを派遣するなど、個別的なものまで、あれこれ考えられており、教育を自治体運営の特徴に掲げるだけのことはあります。

戸田市
国際理解教育推進特区


「教育のまち戸田」を掲げる戸田市では、2003年の特区認定から、コミュニケーション力を育てることをメインに小学校での英語の授業を実施、早い時期から英語に慣れ親しむ教育を行っています。

また、平成11年からは、小学校で「わくわくティーチャー」、中学校で「生き生きティーチャー」と名づけられた非常勤講師を派遣、一人一人に合わせたきめ細かい指導を行っています。たとえば、小学校の場合はわくわくティーチャーを中心に「わかる・のばす 100時間スペシャル授業」と名づけられた、放課後や夏休み期間を活用した年間100時間にも及ぶ特別授業が行われており、学力向上、学習意欲アップに貢献しているそうです。

もうひとつ、独自の施策としては全国でも珍しい2学期制が挙げられます。通常、期末になると試験があったり、終業式があったりと、各種行事が立て込み、授業がおろそかになってしまいがちですが、戸田市では期を減らすことで、ぎりぎりまで授業を行えるようにしています。また、夏休み、春休みなどは、他自治体と制度としては同じですが、戸田市では全校にエアコンを配備することで、夏休みを他より1週間短く設定、その分を授業に充てています。今のところは、小学校全12校のうち、4校で行われるなど、試験試行の状態ですが、効果次第では全体で実施される可能性が高いようです。

では、次ページでは新座市、八潮市、北本市、行田市、秩父市などを見ていきましょう。