駅北口
サンプラザに区役所、ブロードウェイに飲食店街、
新井薬師の門前町と多面な表情

けやき通り
区役所のある通りはけやき並木が見事。交通量も少なく、駅前とは思えないほど
次に皆さんご存知の北側、サンプラザやブロードウェイのある北口エリアを見ていきましょう。ここでは中野通りを挟んで東西で街の表情が異なります。まずは西側ですが、ここにはサンプラザ、その隣に区役所、さらに区の体育館、都税事務所などがあり、区の行政の中心地となっています。現在、再開発が予定されているのはそのさらに西側のエリアになります。

中野サンモール
平日の午前中でもこの賑わい。天井から陽光が入る明るいアーケード街でいつも音楽が流れている
中野通りの東側、ロータリーから続くのがアーケードのある商店街中野サンモールです。ここは関東大震災後、人口が急増した中野区の中心的な商店街として、その奥の中野ブロードウェイの完成前後から一緒に発展をしてきました。230m余の通りの両側には100数十軒の店舗が並び、屋根があることから、買い物、観光の客だけでなく、駅へ向かう地元の人も多く、昼夜を問わず賑やか。アーケード内に流されている音楽と相まって、活気を感じさせてくれます。ただ、この通りの中心はファッション関係やドラッグストア、カフェなど。生活必需品というわけではありません。

中野ブロードウェイ
小さな店舗がびっしりと並ぶ中野ブロードウェイ。こだわりの品が揃う
その奥が1966年に竣工した住宅と商業施設の複合施設中野ブロードウェイ。これは1959年から始まった北口再開発によって作られたもので地下3階、地上10階建ての細長い建物。地上1階から4階までは約300軒が集まる商業施設となっており、そのうち、地上2階から4階は、漫画、アニメ、アイドル、音楽、おもちゃ、サブカルチャー系といったマニア向けの店舗がおよそ半数。それ以外は輸入雑貨や美容院、ネイルサロン、寝具店、ペットショップなどで、歩いてみると女性客も多いようです。また、3階に多い時計店は都心以上に集中、激戦区といわれています。地下にはスーパー、4階にはクリニックも多く、建物内で何でも揃うといっても過言ではないでしょう。

マンション入り口
早稲田通りに面した住居部分のメインエントランス。当時の六本木ヒルズと思えば分かりやすい
また、商業施設の上は230戸の住宅で、ここには昭和60年~70年代、作家で元都知事の青島幸男さんや沢田研二さんなどの著名人が住んでいたことでも知られます。現在、すでに築40年を過ぎていますが、その利便性の高さから、今でも入居希望者が少なくないとか。ちなみにたまに売り物件も出るそうで、価格は部屋の広さ、状態次第ですが、最近の例では50m2台の2LDKが3000万円を切る程度だったとか。ただ、管理費が3万円以上と高め。住戸の面積が広くなればさらに高くなります。

中野の飲食店街
競争が激しいせいか、どの飲食店も手頃なお値段が魅力。ちなみに風俗もお安いそうだ
中野サンモール、中野ブロードウェイの東側には飲食店街が広がります。ここは戦後の再開発、区画整理が及ばなかった地域で、入り組んだ路地がディープな雰囲気。行列のできるラーメン店、居酒屋、日本料理にもつ焼き屋さんといったようにバラエティ豊富な店があり、昼食時、夕方以降はいつも込み合っています。また、中にはスナック、バーなどが集中する大人の遊び場といった風情の通りがあったり、風俗営業なども。夜には客引きの黒服も立っています。

薬師あいロード
歴史を感じさせる店からいかにも今風の飲食店、インテリアショップまで様々な店が並ぶ薬師あいロード
そこから早稲田通りを渡ると、新井薬師へ向かう門前の通り、薬師あいロードに。かつては東の浅草寺、西の新井薬師と並び称された名刹で目にご利益があるのだとか。周辺には明治時代に都心の区画整理に伴って移転してきた寺社もあり、また、商店街が戦災を受けなかったため、一帯にはどこかレトロな雰囲気も。中野ブロードウェイに負けず劣らず個性の強い店が多いのも特徴で、都内屈指の品揃えを誇る酒屋、インスタントラーメン専門店、スペインから上陸したキャンディの専門店、日本唯一のアイヌ料理専門店などなど。新井薬師から少し離れた中野通り沿いにはテレビなどで有名なカリスマ獣医師のいるペット病院もあります。

新井1丁目
新井薬師近くの住宅街。いかにも古そうな木造住宅も並ぶ
こうした商店街、飲食店街の周辺には南口同様、木造の一戸建てや小規模なアパート、マンションなどが中心の住宅街が広がります。

続いてのページでは注目の再開発、気になる住宅事情を見ていきます。