落花生に含まれる栄養成分
薄皮には、食物繊維やファイトケミカルが含まれています
ナイアシンは、肝臓でアルコールの代謝を助けるビタミンで、お酒のおつまみにピーナッツを食べるのは理にかなっているのですね。
他にも、脳神経細胞の働きを高めるといわれるレシチンやコリン、抗酸化作用のあるサポニン、カルシウムやマグネシウム、亜鉛等のミネラル、食物繊維など様々な栄養素や成分が含まれています。
捨ててしまいがちな薄皮にはレスベラトロールというポリフェノールも含まれ、その成分には抗酸化作用があると注目されています。お好みもあるでしょうが、薄皮ごと食べればむだなく栄養成分がいただけます。
滋養のある食べ物として、東洋医学や漢方では、母乳の出をよくしたり血を補い、「長生果」=長寿食の一つ。ごまや大豆同様に、精進料理にはよく用いられてきたスタミナ食品です。
落花生の楽しみ方と注意
生落花生のように茹でて食べたり、煎り落花生として食べる他、料理に使う場合には、煎ったものを砕いたり擦って、ごま豆腐のように作る落花生豆腐や、落花生ごはんに、またあえ衣やたれやソース類に加えるとコクが出ておいしくなります。ただし、脂質が約50%とカロリーが高く、消化力の弱い乳幼児や高齢者には注意が必要。また落花生は、その有効成分が期待される一方で、食物アレルギーの原因ともなり重篤なアナフィラキシーショックが起こることもあります。
またナッツ類につくカビには、肝ガンの一因となるアフラトキシンというカビが発生することがあるので、できるだけ早めに食べ切りましょう。
参考/
五訂 日本食品標準成分表
全国落花生協同組合連合会
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