MRの面接は簡潔なコミュニケーション能力が問われる
MR経験者のみなさんは、ドクターとの短い面談時間の中で伝えたい内容を簡潔にわかりやすく説明できるスキルが不可欠であることは、身をもって感じていると思います。面接でもこの点は重要な評価要素です。日頃のドクターとの面談でこうしたスキルは身についているはずですが、日頃の仕事とは異なる面接という場面では、一生懸命になるあまり思わず長々と自己紹介をしてしまったり、説明が長くなってしまう場合がみられますので要注意です。質問には最初に結論を述べる習慣を
面接のほとんどの時間は、面接官の質問に答える形になります。コミュニケーションスキルに対する良い評価を得るためには、質問に対する答え方が重要になります。心がけるのは「最初に結論を述べ、その後に簡潔な説明を加える」という話し方です。面接官は、より詳しく聞きたい点があればさらに絞り込んだ質問をしていきますので、そこでまた結論を述べて簡潔な説明を加えます。このようなやりとりによって面接官は、関心を持った点に焦点を絞って気持ちよく面接を進めることができますので、自ずとコミュニケーションスキルの評価も高まります。答え方は面接の場で急に実践するのは難しく、日頃から話し方を習慣づけておくことが必要です。
取り繕った転職理由は逆効果
取り繕った転職理由はかえってマイナスに
そのため、転職理由や志望動機はかなり突っ込んで聞かれます。特に転職理由は面接官が納得できるまで聞かれますので、事前に十分整理しておくことが必要です。面接受けしそうな転職理由を取り繕っても、面接官は掘り下げて聞いてきますのですぐに答えに窮する結果となってしまい、かえって大きなマイナスになります。
もちろんいくら本音であっても、後ろ向きの転職理由だけでは面接の合格は望めません。主な転職理由が前向きなものであれば、多少ネガティブと思われる要素が加わったとしても面接を通過できないわけではありません。むしろ本音を隠していると思われてしまうことの方が面接ではマイナスです。
あるMRの方が転職相談に来られたときのことです。その時点では転職理由が十分整理されていないとご自身でも感じたようです。それから3ヶ月ほど経って「転職理由の整理ができたので本格的に転職活動を開始したい」と、再びご相談に来られました。この方はその後、第一志望の外資系大手製薬会社に合格。面接で転職理由や志望動機を聞かれても自信をもって答えられたそうです。転職理由をしっかり整理しておくと自信を持って面接に臨めますので、その意味でもよい結果につながりやすいといえます。