MBA・ビジネススクール/MBAとキャリア

MBAキャリアの活かし方(2ページ目)

MBAを取得した後は、どのようなキャリアが開かれているのでしょうか? ここでは、企業派遣と私費留学、海外と国内の4つの典型的なパターンに分けて、キャリアの活かし方をお伝えします。MBA取得後のキャリアの活かし方を考えることは、MBA取得するか否か、どういったビジネススクールに行くかを考える上で参考になります。

福原 正大

執筆者:福原 正大

MBA・海外留学ガイド


企業派遣で国内MBA及び、私費での国内夜間MBA取得後のキャリア

国内MBA取得後コンサルタントとして活躍

国内MBA取得後、スペシャリストとして活躍

企業派遣で国内MBA取得を目指す人や働きながら夜間のビジネススクールに通う人は、総合的な経営知識や専門性の獲得を目的にしています。こうした人々は、MBA取得後派遣元の企業に戻り、仕事をこれまで通り続けることが可能です。したがって、転職を目指すよりも、得た知識をこれまでの職場で業務の遂行に利用し社内での昇進を目指す。あるいは、総合的な経営知識だけではなく、ある分野の専門性を高めスペシャリストとして活躍しています。

では、転職というオプションはないのでしょうか?「総合的な経営知識を活かしたい」と、コンサルティング会社に転職するケースが目立ちます。日本企業から慶應義塾大学ビジネススクールに派遣され、その後ボストンコンサルティング日本代表にまでなった内田和成さんが代表例。国内ビジネススクールの卒業生は、日本企業の経営を熟知しています。そこで、世界的な戦略コンサルティング企業のコンサルタントとして日本の企業経営者を指導します。

私費で国内MBA取得後のキャリア

私費で国内全日制MBAを取得した場合は、総合的な経営知識、専門知識、日本企業の経営理解を武器に、転職を明確に目指す方が大半です。日本企業では、一般的にサバティカル(一定期間会社を休職してMBA取得などキャリアのリフレッシュをする制度)がありません。さらにビジネススクールに通うために一度退社した人に対しMBA取得後会社に呼び戻し、積極的に利用することもほぼないのが現実。したがって、転職することが大半になってしまうのです。

国内ビジネススクールで日本企業の経営全般を学んでいるため、新興企業の企画部門に中途入社し役員になる例や、コンサルタントに転職することが多いようです。アドバンテージパートナーズの笹沼泰助代表は、MBA取得後、日本企業数社の企画部門で勤務後、起業して成功しています。

国内ビジネススクールでは日本人が主体であり、日本語で授業を行う場合がほとんどであるため、国際性を取得することが難しく卒業後に欧米企業に転職している人は少数です。国内MBA取得後の選択肢として、欧米企業に転職を考える場合は国際コミュニケーション力を在学中に磨き、積極的に入社面接でアピールするといいでしょう。
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