住宅購入を考えるなら、
南北線エリアが現実的?
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住んでいる人に聞くと、複数路線を利用できる、始発があるので座っていける、乗り降りする人が多いので降りやすいなどの声があった |
東西で街の雰囲気は異なるものの、大規模店から商店街まで各種の店舗が揃い、便利な街赤羽。加えて、京浜東北線、埼京線、湘南新宿ラインに高崎線、宇都宮線が利用できるという立地を考えると、利便性は抜群です。となると、気になるのは住宅価格ですが、古くから開発されてきているだけに駅の周辺はすでに建物が密集、なかなか土地がないのが実際のところ。
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南北線の赤羽岩淵駅近くは環状8号線、北本通りが走っており、車での便も良い |
特に新築で探すなら、赤羽駅だけでなく、東京メトロ南北線の赤羽岩淵や志茂まで視野に入れたほうが現実的です。中でも赤羽岩淵は赤羽東口の一番街商店街を抜けてすぐのところにあり、赤羽駅にも近く、お勧め。荒川の河川敷に近く、散歩などに気持ちの良い場所である点も◎です。価格は70m
2で3500万円~。物件の立地や規模で大きく変わります。
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通り沿いでも低層の建物が多く、そもそもマンション自体が少ない |
新築に比べれば、中古は比較的探しやすいほうですが、中には築20年以上の物件も少なくないので、水回りや管理などは要チェック。45m
2で2500万円前後から、60m
2になると3000万円~4000万円超までと、物件による差が大きくなります。広めのファミリータイプも探せばないわけではないので、時間をかけて探すことをお勧めします。一戸建ての予算は3000万円~というところ。中古を選べば徒歩12~13分と比較的駅に近めの物件があります。新築で同じ価格だと、プラス5分というところでしょう。
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玄関、トイレ共同、風呂無しといった物件も見かける赤羽周辺。物価の安さも含めると、懐がさびしい人にも住みやすい街だ |
賃貸は単身者向きなら共同玄関、共同トイレで2万円台、風呂無しで4万円などという物件が、多くはないものの残っている地域。一般的なワンルームアパートであれば6万円台、マンションで7万円台が目安です。2DKでもアパートなら7万円台で借りられますが、マンションになると、途端に10万円前後とアップします。ファミリー向きは大半がマンションで、予算は13~14万円といったところです。
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駅に遠いエリアから順に建て替えが進んでいる赤羽台団地。シングル向きから広めのファミリー向きまで間取りは様々揃う |
賃貸でお勧めなのは、建て替えが進む赤羽台団地でしょう。URの賃貸住宅の中には駅から遠い物件もありますが、ここは駅の真正面。敷地が広いので、多少歩かなくてはいけませんが、静かで緑も豊富です。現在は敷地中央でB、C街区の建設が進んでおり、入居の予定は来年8月くらいと思われます。ここは国土交通省の第2回超長期住宅の先導的モデル事業として選ばれており、長く住むための工夫の施された住まいとなりそう。ランドプランなどにも工夫があるそうです。ちなみに物件名はヌーヴェル赤羽台、賃料は相場に比べて手頃というわけではありません。
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荒川沿いにはランニングコースもあり、川風が気持ちよい和みスポット。こんな場所があることも赤羽の魅力のひとつだ |
足回り、商店街、大規模商業施設や病院といった生活利便施設も揃い、荒川の自然にも恵まれた街、赤羽。客観的な条件としては非常に住みやすい街ですが、あとは街の雰囲気が好みに合うかどうか。街全体としてという点に加え、西側、東側や学区によっても雰囲気は異なりますから、そのあたりはよく見て、選ぶ必要があるでしょう。