旅のツールとしてGPSを活用した新感覚ナビ
パナソニックから、新しいポータブル・メモリーナビ、「旅ナビ」CN-SG500D/CN-SG500Lが登場した。パナソニックには、ストラーダ・ポケットというポータブル・メモリーナビがすでに存在するが、それとは異なるコンセプトで造られたモデルだ。パナソニック「旅ナビ」CN-SG500D/CN-SG500Lは5型ワイドモニターを搭載。10月上旬発売予定で、予想価格は6万円前後 |
では、何が違うのか。ストラーダ・ポケットは、あくまでもカーナビとしての用途がメイン。徒歩ナビ等の機能もあるが、それはあくまでもサブの機能として付け加えられた感じだ。対して、旅ナビは、街歩きを中心とした旅のツールとして開発された。もちろんカーナビとしても使えるが、それはサブの機能という位置づけなのだ。
装備面では、まずカメラを搭載した点が違う。画素数は約200万画素でズームやオートフォーカス、夜間撮影、手ぶれ補正などの機能は一切ないため、ちゃんとした写真は専用のカメラで撮るとして、スナップ程度の写真なら簡単にとれる。しかもGPSの電波を受信している状態なら、写真に位置情報が付加され、地図上で写真を撮った場所を確認できる。「この写真を撮った場所、どこだっけ?」というのが、旅ナビの地図上でわかるのだ。
本体の裏面にカメラを搭載したのがこれまでのPNDと異なる点 |
カメラ搭載だからできる魅力的な新機能
また通常の撮影機能のほかに「街並みスコープ」と「何これカメラ」という機能を搭載した。これが、なかなか楽しい。まず、街並みスコープ。これはカメラを向けた方向にある施設、山などの地名、ランドマーク(ランドマークセレクトと連動)を、画像上に重ねて表示する機能だ。表示する範囲は、1~100キロまで5段階に変更可能。街を歩いている最中に、見たい施設、駅、コンビニ等、行きたい施設の方向を探ることもできるし、展望台等から見える景色の中のランドマークが何かもわかったりするのが便利だ。街並みスコープで周辺を見渡すとカメラを向けた方向の町や山などの名前とそこまでの距離がわかる |
何これカメラは、カメラを向けた施設の詳細情報がわかる機能だ。詳細情報は文字だけではなく画像も付くので、目の前に見える施設と情報が合致しているか見比べることができるし、事前に施設の情報を知ることで、見る価値があるか無いかも判断できる。付箋を貼って登録することもできるので、たとえばバスやクルマで街を回っている最中に、目に付いた施設を何これカメラでチェックして付箋を貼っておき、後で徒歩でゆっくりと見物ということもできる。実際には画像から判断をするのではなく、カメラを向けた方向と距離から情報を引っ張ってくるので、カメラを向けた施設に詳細情報が無い場合は、周辺の他の施設の情報を表示することもある。
何これカメラは目の前の施設の詳細情報がわかるので見る価値あり/無しの判断が事前にできる |
次ページは旅ナビ、もう一つの魅力点とは