いくらまで稼ぐと幸せか~650万円が分岐点?
先日、興味深い記事を見ました。原典はプリンストン大学の調査を紹介した記事(ブルームバーク・シカゴトリビューン)の記事らしいのですが、年収にして約650万円(原典は7万5000ドル、1ドル約85円で換算)が幸せのひとつの分岐点になっているというものです。内容を簡単(やや乱暴に!)にいえば、650万円稼げるまでは「もっと稼げるほうが幸せになれる」という関係があり、650万円以上稼げるようになると「もっとお金を稼いでも、もっと幸せになれるわけじゃない」となるということです。これはどういうことでしょうか。
一般に、お金が多いほうが消費の選択肢は広がりますし、消費できる金額が増えますから、豊かな生活が送れます。豊かな生活は、普通に考えれば幸せのひとつですから、お金が多いほうが幸せになると考えられます。
実際に考えてもアルバイトの年収240万円より、新入社員(正社員)の年収400万円のほうが幸せになるでしょうし、昇進した正社員の年収600万円のほうが幸せが高くなると思われます。
ところが、稼ぎが増えすぎると別の問題が発生します。それは労働に拘束される時間が長いことであったり、業務上生じる責任などから来るストレスであったりします。
お金はあるのにもかかわらず、家族とまともにしゃべる時間がなかったり、週末はぐったりと寝ているだけで終わってしまったり、いつもイライラしてしまったりするのでは、お金が必ずしも幸せにはなっていないというわけです。
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