日本の住宅事情では欧米流子育ては難しい?

子ども部屋

早くから親とは別の自分の部屋をもつ

前回は、欧米では一般的に子どもを早くから独立した存在として扱い、部屋も乳幼児期から別にするという内容をお伝えしました。
そのため、最初は親と離れ嫌がる子どもを泣かせたままにせざるを得ません。

一方日本では、同じような対応は難しいもの。泣かせたままにできないのは、ひとつには日本の住宅事情も関連しているように思います。
日本の住宅の場合は、とくに大都市圏の場合、集合住宅が中心で、隣近所との距離が近く、夜中泣いているなどはご近所迷惑となってしまうため、泣かせっぱなしというのはなかなか現実的ではありません。虐待を疑われる可能性もあるでしょう。そのため近くに寄り添って泣きやますという行為ゆえ、母と子が同じ部屋で長時間過ごすことになっているようにも思えます。

また、特に首都圏を中心とした厳しい住宅事情により、まだ幼い子供の部屋を確保するというのは非常に難しくもあります。

日本では幼い子どもへの虐待や母親の育児うつなどが最近とみに問題になっていますが、もしかしたらこのように「ガマン」せざるを得ない育児環境の違いもひとつの要因となっているかもしれません。

欧米では夫婦の関係を重視

二人の時間

子どもがいても夫婦二人の時間を過ごす

欧米の家庭では、たとえ子どもがいても夫婦が一緒の部屋で過ごすというのが一般的
だそうです。一方、日本人の私の周りの家庭を見回しても、子どもが生まれると、夫が一人で寝て、母と子が一緒に寝るというパターンが多いように思います。
また、日常生活に関しても、夫婦が恋人時代に二人の時に過ごしたような楽しみ方ができるよう、休日にベビーシッターを雇って、二人で食事や映画やコンサートなどに出かけることもごく一般的なことのようです。

日本人の場合は、他人に預けて遊びにいくなんて、と罪悪感に駆られそうですが、欧米ではごく普通のこと。

なるべく子どもと一緒にいないとかわいそう、子どもの面倒を見るのは母親の仕事という気持ちももちろんあるとは思いますが、やはり欧米では早い段階から子どもを個人として独立した存在とみなす傾向があるように思います。
引き続き次ページで解説します。