子どもの頃の体験が豊富な大人ほど最終学歴と年収が高い!?
子育て世代に注目して欲しい調査とは、国立青少年教育振興機構の研究会が行った「子どもの体験活動の実態に関する調査研究」です。この調査では、子どもの頃の体験と大人になったときの資質や能力の関係について検証しています。先ごろ、中間報告が発表されましたが、中でも、興味深いのは、子どもの頃の体験が豊富な大人ほど最終学歴・年収も高く、やる気や生きがいを持っている人が多いことです。この調査でいう子どもの頃の体験とは、「自然体験」、「動植物とのかかわり」、「友だちとの遊び」、「地域活動」、「家族行事」、「家事手伝い」です。興味深い、調査結果の概要をいくつかピックアップしてみましょう。
・子どもの頃に「自然体験」や「友だちとの遊び」などの体験が豊富な人ほど「もっと深く学んでみたい」といった意欲・関心、「電車やバスに乗ったとき、お年寄りや身体の不自由な人には席を譲る」といった規範意識、「社会や人のためになる仕事をしたい」といった職業意識が高くなる傾向が見受けられた。
・子どもの頃の体験が豊富な人ほど、「どんなことも、あきらめずにがんばればうまくいく」と回答した人の割合が高くなる傾向がみられた。
・子どもの頃の体験が豊富な人ほど、最終学歴が「大学や大学院」と回答した割合が高く、その他、現在の年収が高かったり、1カ月に読む本の冊数が多くなる傾向がみられた。
・友だちの数が多い子どもほど「学校」が好きと回答した割合が高く、憧れる大人がいると答えた子どもほど「自分にはなりたい職業や、やってみたい仕事がある」と回答した割合が高くなる傾向がみられた。(国立青少年教育振興機構のHPより抜粋)
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