アパートマンション経営/収益をアップする貸し方・テクニック

修繕計画作成マニュアル

修繕計画を簡易に作成できるコツを解説します。修繕計画を作成するには、1.修繕する内容を把握する。2.修繕費用を把握する。3.修繕費用を年度ごとに入力する。4.積み立て額を入力する。

浦田 健

執筆者:浦田 健

アパート・マンション経営ガイド

前回の記事、「修繕にかかる費用を見込んでいますか?」は、建物の劣化を防ぎ長期的なアパマン経営を考えるため、修繕の時期と金額の目安をご提示して、あらかじめ費用を見込んでおきましょう、とお伝えしました。

今回は、あなたのアパマンで、実際にいくら修繕費用がかかり、毎年どれくらい積み立てていかなければいけないかをご自分で把握する方法をお伝えします。

修繕費用と積み立てる額を計上する表を「修繕計画表」といいます。
修繕計画表を作成できれば、いつにどれくらいの費用が必要かを把握でき、長期的なスパンでのアパマン経営が出来るようになります。
これから、順序だてて簡易的に修繕計画を作成する方法をご説明します。

修繕計画は簡易に作成できます。


修繕する内容を把握する。


修繕計画表を作成するにはまず、修繕する内容を把握することです。
 主なものとしては、
○屋根⇒防水塗装工事
○外壁⇒防水塗装工事、コーキングの打ち換え工事
○外部廊下や階段の床⇒防水塗装工事
○給湯器⇒交換
○エアコン⇒交換
があります。
ほかにも、給水ポンプのオーバーホールや交換工事、機械式駐車場の各部品交換工事、鉄部塗装工事、エレベーターの各部品交換工事など、物件によって様々あります。
お持ちのアパート・マンションの主だった設備を今一度、確認しておいてください。

修繕費用を把握する。


主な設備の修繕費用の目安は、前回の記事、「修繕にかかる費用を見込んでいますか?」にご提示しました。
あなたのアパートを修繕する場合の目安としてお考えください。

修繕費用を把握するためには、外壁や屋根、廊下などの面積を出すことが必要になります。方法は3つあります。
1.工事会社に見積もりを取ることで、面積・単価が分かります。これが一番簡単です。
2.アパートを建てた時の建設会社からの見積書・契約書に、面積がのっています。
3.最後に、ご自分で計ることです。これはあまり現実的ではないですが、おおよその面積が分かればいいです。

そして、把握した面積に、前回の概算の単価を掛け合せて、修繕費用を算出してください。

次のページは修繕計画表の作成方法です>>
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