収納パーツは物の居場所を決め、見つけやすくするためのもの
バッグや財布の中を覗くと、ポケットやポーチで自然に整理整頓している。クローゼットも同じこと。
それはいつも持って歩いているバッグです。中を覗くと、お金は財布に、化粧品はポーチに、定期は専用ケースに、鍵はポケットにと自然に整理整頓しているはずです。これが全部バラバラにギュウギュウに詰め込まれていたら、欲しい時に欲しい物が出せません。
クローゼットも同じです。ただの四角い箱にギュウギュウと詰め込むだけでは、行方不明になったり出し入れがしにくくなったり。見つからないまま結局同じような服を買っしまったり、着ようと思ったらシワシワですぐには着られなかったり。これではせっかくのクローゼットも台無しです。
そこで、ポーチやポケットで整理整頓されているバッグのように、クローゼットも収納パーツを使って、ただの箱から使い勝手のいいクローゼットに変身させましょう。収納パーツを使うことで物の居場所が定まれば、見つけやすく、片付けもしやすくなります。
ではまず最初は、サイズが合わない収納を使いやすくするパーツからご紹介します。
奥行きや幅が合わないスペースも、収納パーツで効率アップ
収納には、しまうモノによって使いやすい奥行きと幅があります。例えばシングル布団のサイズは幅100cm×奥行き75cm程度で、三つ折りにすると奥行き70cmほどになります。ハンガーに掛けた洋服なら奥行き55cm程度のサイズが必要です。
しかし家の中を見まわすと、奥行き90cmの押入れや、45cmの玄関収納など、様々なサイズの収納があり、何もかもぴったりというわけにはいきません。
こんな時こそ収納パーツが大活躍。上手に活用して、使い勝手のいいクローゼットにしましょう。
奥行きが70cm以上の深いスペースは、ハンガーを2列にすれば収納効率アップ。よく着る服は手前に、そうでもないものは奥に吊るして。季節ごとに前後を入れ替えても。(デザインシェルフ/セフィット)
奥行きが45cm程度の浅いスペースでも前後にスライドするパイプを使えば衣類が掛けられる。手前に引き出せるので奥の服も簡単に取り出せる(パナソニック)
衣類は二列掛け用金物や、前後にスライドする金物を使えば、奥行き45cmや90cmのスペースもクローゼットになります。布団は三つ折りにすると奥行き70cmほど。キャスター付きワゴンに乗せておけば、押入れだけでなくウォークインクローゼットの足元に組み込んでも便利に使えます。ワゴンのサイズは、シングルサイズの布団が三つ折りで乗るように、内法で100cm×70cmほどのサイズを選びましょう。
次のページでは、寝室・子供部屋・玄関などで使える様々な収納パーツをご紹介、大容量の収納が可能なウォークインクローゼットの作り方をご紹介します。