二重手間リフォームは、リフォームをするたび損が増える
二重手間リフォームはささいな額のように見えても、積み重なると大きな金額になる。
しかしこの二重手間は、繰り返しを起こしやすく、積み重なることで、だんだんと大きな金額へと膨らんでいきます。中には家に手を入れるたびに二重手間が発生し、トータルで計算してみたら驚くほど大きな金額になっていたケースがありました。
では二重手間はどんな時に起きるのか?実際に損をしてしまった事例からご紹介しましょう。
二重手間リフォームの失敗事例-1
8年間も我慢をし続けることになった家
外壁に、リフォームでできた「古い部分と新しい部分のつなぎ目」がハッキリ見えてしまっている家を見かけることが。これも計画次第で防ぐことができる。
- 外壁組補修 ¥35,000(外壁を切り穴をふさぐ大工工事)
- 外壁モルタル仕上げ補修 ¥40,000(下地を作る左官工事)
- 外壁吹き付け塗装補修 ¥40,000(周囲の色に合わせて色付けする塗装工事)
さて仕上がって見ると、確かになんとなく色が違うように見える。外壁の色は、2年前に時間を掛けて選んだお気に入りの淡いブルーだったのに、なんだかそこばかり気になってしまう。次の外壁塗装の予定は8年後。それまで我慢しなければならないと思うと、ますます気になるようになってしまった。
しかも、2年前の外壁塗装の時に一緒にキッチンリフォームもやっておけば、今回の「外壁吹き付け塗装補修 ¥40,000」を払う必要が無かったことがわかり、せっかくのリフォームなのに、喜びが半減してしまった。
二重手間リフォームの失敗事例-2
本体工事¥170,000より高い、仮設工事¥200,000
足場は外壁塗装以外にも、雨どいや太陽光発電など屋根に絡む工事にも必要。
見積りの合計金額を見てみると、総額で¥370,000だったが、雨どいに関する部分は¥170,000のみ。仮設工事として足場代金の¥200,000 が計上されていた。
足場費用が高いので、足場無しで工事ができないか聞いてみたが、必要な足場を掛けないで工事を行うのは、大変危険であることはもちろん、不良工事になる可能性があるので請け負えないとのこと。
仕方ないので、タイミング的には早かったが、足場が必要な外壁工事も一緒に行うことにした。しかし塗装の時期にはまだ早かったことが気になり、それがすごくもったいなく感じている。
次のページでは、リフォームならではの特性と仮設工事の重要性、二重手間リフォームを防いで効率よくリフォームする方法をご紹介します。