住んでみてようやく分かるのが、収納の使い勝手の良し悪し。「もっと綿密なプランを立てていれば」と後悔しないために、コスト感覚も大切な要素です。クローゼットの実例をもとに、基本コストの目安をご紹介します。

機能的なクローゼットの構成

クローゼット収納の仕様
ハンガーパイプは手の届く高さまでで、天井との間には棚を設けるのが一般的。
クローゼットの造りは、最もシンプルな形で考えてみましょう。幅は設置する部屋の壁一面を使って、床から天井下までの高さ、奥行きは内法で55センチ以上を確保します。

クローゼットの収納機能として、まずはハンガー掛けの衣類を吊るすハンガーパイプが必要です。そしてたたんでしまう衣類には、引き出し収納を使います。さらに衣類や帽子などの整理ができるよう、可動棚があると便利です。

その他に、ネクタイ掛けやズボンを引っ掛けるラック機能を持った収納パーツなどがありますが、これらは必要に応じてオプションで付加するとよいでしょう。

クローゼットのサイズと収納量

クローゼット収納の設計図
柱があるため、右端の棚の奥行きは使いやすい30センチの奥行きに。
今回ご紹介するクロ-ゼットの設置個所は、6畳間の長手方向の壁面をイメージしてください。幅345×高さ210×奥行き65センチのクローゼットです。実際に設置したものをご紹介しますが、マンションリフォームということもあって、梁と柱型を避けた寸法になっています。

壁面の長さ345センチを収納機能として5つに分割していますが、これは市販のプラスチック衣装ケースの幅から割り出しています。その衣装ケース(無印良品)は、幅40×奥行き65×高さ24センチと18センチの2種類です。そして、ハンガーパイプに吊るした衣類の下の空きスペースを使えば、合計40ケースが収納できます。

ハンガーパイプは、上下2段に設置する個所を設けています。80センチ長さのパイプが4本で、ハンガー掛けの衣類が160着。丈の長いコート類を掛けるパイプは40センチ長さで10着。合計170着が収納量の目安です。

クローゼットの製作費用と購入費用

無印良品の収納用品
収納本体はシンプルに。市販品を使って機能を付加する。
それでは気になるコストについてご紹介します。今回のクローゼットは、収納本体を製作する費用と、市販の衣装ケースを購入する2種類の費用を合算しています。

ハンガーパイプと可動棚を含めて収納本体の製作価格は約26万円。衣装ケース40ケース分の費用が約4万円。合計30万円です。収納本体を据え付ける費用は含まれていません。住宅全体の工事の一部なのか、収納だけの工事なのかなどの条件によって変わりますので、実際には見積もりをとって確認してください。

今回のクローゼットは、オーダー家具やシステム家具と比較して安価な収納になっています。その理由は、ハンガーパイプと棚だけのシンプルな造りで扉もなく、素材はシナランバーで大工さんが設置しているからです。結果として、このクローゼットが基本機能と基本コストの目安に最適なものとなっています。クローゼットを検討されているかたは、コストから収納プランを考えるときの参考にしてみてください。

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