なんと4階建てのモデルハウスも登場
3階建て住宅を中心に都市型住宅が並ぶ東京都住宅展示場。環境共生をテーマにしている |
全棟に太陽光発電システム発電や家庭用燃料電池、LED照明といった環境設備が採り入れられているほか、屋上緑化や雨水利用なども含めた環境に優しい提案が盛り込まれています。最新の展示場であるのですが、ここまで「環境」を前面に打ち出した事例は他にはないでしょう
このうち興味深かったのが積水ハウスのモデルハウス。なんと4階建てなのです。私も仕事柄、全国各地の住宅展示場を訪れてきましたが、4階建てというのはほとんど見たことがありませんでした。そういう意味で興味深かったのが第一点。
積水ハウスの4階建てモデルハウスの狭小住宅に関する提案事例。半透明の床材を使用することで上階からもたらされる光を下階にも送ることができるようにしている |
住宅が密集するエリアに建てられるのが都市型住宅。そうした条件下で、それで無理なく快適な暮らしを実現するには、日照や通風といった自然の力をうまく活用する高度な提案力が求められます。積水ハウスのモデルハウスに限らず、各社のモデルハウスにはそうした提案や技術が満載されていました。
モデルハウスでは提案・工夫の違いを見てみたい
大手ハウスメーカーの新築住宅の場合、気密断熱性は一定水準以上のレベルにあります。また、太陽光発電システムなどといった環境設備については、ハウスメーカーというよりは設備メーカーのお話であまり差別点にならないでしょう。各ハウスメーカーの違いは、特に注意してみないとなかなか感じられないものです。東京都住宅展示場では全棟のモデルハウスに太陽光発電システムが搭載されている。システムと外観の関係を考えてみるのにもいい展示場かもしれない |
西新宿の展示場は、環境配慮をメインテーマにした都市型モデルハウスの集まりですが、最近はこれ以外にも様々なテーマを持った展示場もみられるようになりました。次のページでは、それらを例に展示場の活用法を考えてみたいと思います。