富士山が見える所って意外に少ないんです

富士山
Mさんが暮らす別荘地からは大きく富士山の姿が見える
美しい富士山の姿に魅せられて、いつの頃からか富士山の見える所に住みたいという気持ちが高まっていたというMさん夫妻。リタイアを数年後に控えた頃からお二人で、別荘地を探しはじめました。

「ビュースポットといわれる富士山麓の別荘地に何度も足を運んで、いろいろ探しましたよ。でも、これが意外に大変でした」とおっしゃいます。というのも、別荘地の樹木が成長しすぎて、富士山の眺望を邪魔してしまい、そこに別荘を建てても見えないのです。

富士山が見えるという条件をクリアする土地に出会うまでに丸2年かかったそうです。
購入されたのは、富士山の一合目に広がる別荘地。富士山を仰ぎ見る感じで、同時にゆるやかに広がる富士の裾野も見下ろせます。「富士山だけでなく南アルプスの山々も見える、この風景が気に入って購入しました」

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外観
富士山の眺望を楽しめるよう設計されたMさん夫妻の別荘
富士山にこだわったMさん夫妻は、その眺望を生かせるよう別荘の設計にもこだわりました。「自宅を設計してもらった設計士さんに頼みました。お互い気心がわかっていますから。リビングからだけでなく、いろいろな部屋から富士山が見えるように設計してもらいました」とのこと。

Mさんの別荘は、富士山に対して少し斜めに向いているのですが、あえて角度を持たせることで、お風呂からも洗面室からも富士が見えるのです。ベランダの手すりも木製にすると部屋から富士山が見えにくくなると、細くて透明感のあるステンレス製にするなど、細かい気配りで眺望が楽しめる工夫がされています。

ここに来たら散歩が楽しみ。植物と話をしているんです

富士桜
通常の桜よりもひとまわり小ぶりで可憐。富士山麓にのみ咲く富士桜
別荘を建ててもう10年。建てた当時は、お二人とも仕事を持っていましたが、定年を迎えた今では埼玉の自宅と別荘を行ったりきたり。月のうち10日ほどを富士山麓で過ごされています。

「テニスやゴルフはしませんが、ここに来るともっぱら散歩が楽しみです。毎日1時間から2時間、摘み草をしながら歩くんです」とご主人。富士桜、フジアザミをはじめ、白い花が可憐なヤマシャクヤクなどこの富士山麓でしか見かけない植物を発見してはカメラに収めます。まるで植物と会話をしているような感じになるのだそうです。

また、富士山麓に来るまでは“歳時記”というものにほとんど関心がありませんでしたが、ここの四季に触れることで、昔の人はこんな風にして季節を感じていたのか、と気づかされることがよくあると言います。「例えば、ホトトギスが今日初めて啼いたとか。啼き方がまだ上手くないねとか。都会では気づきもしなかったことが、ここでは重要なことになるんです」。


別荘での楽しみ方は、次のページにも続きます。