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セカンドハウスローンの基礎知識 その1(2ページ目)

リゾート物件を購入するのに、一部ローンを利用したいと考える人も多いのでは。そこで、実際に利用できるセカンドハウスローンにはどんなものがあるのかを調べてみました。

平野 ゆかり

執筆者:平野 ゆかり

別荘・リゾートマンションガイド

自宅のローンが残っているけど、借りられるの?

■例えばAさんの場合
・年収900万円(月収75万円) 
・購入したい別荘の価格 3000万円
・自宅のローン  4000万円(毎月15.7万円の返済)

Aさんは
900万円×40%=360万円 

これが借りられる年間返済額です。
3000万円のうち頭金は2割用意しますので、実質2400万円借りるわけです。

これをフラット35で35年返済すると毎月の返済は約9万5000円
(金利はフラット35の11月の平均金利3.260%で計算)

フラット35は返済額の4倍以上の月収が必要です
9万5000円×4=38万円

で38万円以上の月収があるのでOKです。
また、ここで自宅のローンを考慮しなければいけません。

15万7000円+9万5000円=25万2000円 

年額では302.4万円となります。
年間返済額は年収の40%以下におさめなければなりませんが、
Aさんの場合は

900万円×0.4=360万円

ですから、こちらもOK。
別荘のローンを組むことができます。

※ローンについては、個々の事情が異なりますので、まずは窓口に相談してみるのがお勧めです。

■土地だけの購入に融資は受けられるの?
答えはNOです。
住宅を建設するために購入した土地なら融資は受けられます。その際の土地購入費に対する融資は、建設費の融資と同時になります。ようするに建設とセットでないと融資は受けられないということです。

■どの金融機関でも借りられるの?
答えはNOです。
公庫と提携してフラット35が利用できる金融機関は317(2006年12月1日時点)ありますが、セカンドハウスのためのローンを取り扱っていない場合もあります。

■金利はどの金融機関でも同じなの?
答えはNOです。
公庫と提携している金融機関によって異なります。2006年12月の平均金利は3.168%ですが、最も低い金利の機関は日本住宅ローンで2.86%、最も高い金利が3.66%の機関まであり、金利の幅に大きな開きがあります。
また、融資手数料も金融機関ごとに異なります。日本住宅ローンのようなモーゲージバンクと呼ばれている金融機関は、金利も安いようです。よく調べて利用するといいでしょう。

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「セカンドハウスローンの基礎知識 その2」
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