夕飯は「森の音楽家」でいただきます
別荘地は、食べるところが充実していると、ずいぶん楽しめます。私の場合、子どもが小さいうちは、鍋やお好み焼き、カレーなんか作っていましたが、最近はほとんど作りません。2泊くらいの短期滞在ということもありますが、夜は外食です。行きつけは姫木平の別荘地のなかにある「森の音楽家」というレストラン。レストラン「森の音楽家」にて。岐阜から来た幼稚園の先生と演奏を楽しむマスター |
オリジナルワインがあって、夏休みにはジャズのライブもしています。オー
ナーは向いでペンションも経営していますが、本人はもっぱらこのレストランのシェフとして、お料理をつくっています。シーズンや曜日に関わらず別荘地で20時過ぎても営業しているのは、すごくうれしいですね。
しかも、今回は私たちが食事をしていますと、「ちょっと音を出していいですか?」とマスターが声をかけてきました。「どうぞ」と言いますと、ギターの弾き語りをはじめたのです。この店でジャズのバンド演奏はよく聞いているのですが、マスター自ら演奏しているのを見るのははじめて。
「フラメンコギターなんか、たまに弾いているんですよ」なんて言いながら、さりげなくしかも上手に奏でたので、鳥肌が立つくらいびっくりです。聞けば、もとミュージシャンだったとか。その流れで、音楽合宿ができるペンションを開いたのだそうです。
5月3日は、たまたま岐阜の幼稚園の先生がペンションからレストランに遊びに来ていて、ちょっと練習。サックスやピアノを一生懸命演奏してくれました。昼間の渋滞も忘れるひとときでした。
このお店は5、6年前にできたのですが、夜、食事ができるお店があるのとないのではずいぶん違います。またこの近くには「利休庵」という蕎麦屋もあります。ここはそばもおいしいし、天ぷらの量がすごくて、最近はお昼も夕方も並ばないと入れない行列のできるお店になっています。
別荘で過ごす場合、自炊が多いかもしれませんが、奥様のストレスを解消するためにも、外食できるお店が近くにあるかどうかもチェックしておきましょう。
5月4日、雲ひとつない素晴らしい天気
窓から見た山の風景。真っ青の空が美しい |
明けて翌日は、まさにピーカン! 真っ青な空が広がっています。昨日は夜に到着したこともあり、高原の景色を見るのは去年の夏からはじめて。私の山小屋あたりは標高が高いため、アカマツが多いのですが、すこし下におりると白樺が増えてきます。
白樺湖の近くから見る蓼科山 |
今日は蓼科山もくっきり! なんとあの蓼科山には、10年くらい前、子どもたちが小学生の頃に家族みんなで登ったことがあるんです。ピラタスの丘の先に確か女神茶屋という山小屋があり、そこから登りました。山登りなんかしたことがないので、私はもうヨロヨロでした。
頂上近くは石がごろごろしているし、傾斜が急だし、体力もないし、もう無理!と思ったのですが、70歳を越しているようなおばあさんが上から降りてきて、びっくり! 私のほうが若いし、負けられない!と必死で登った記憶があります。その日は、山の上は天気が悪く、爽快な眺望は見られませんでしたが、蓼科山を制覇したというすごい達成感は今も忘れられません。
以降、車山を尾根伝いに歩いたこともあります。途中で多くの人とすれ違うのですが、山で出会う人たちには、挨拶をするということもその時はじめて知りました。
5月4日の午前中は、車山方面へドライブ。山のうえから見る白樺湖や八ヶ岳の姿は、最高です。ひと昔前は、このビーナスラインは有料でしたが、いまは無料で絶景を楽しめます。
四国生まれの私は、この信州の風景を高校の修学旅行で初めて見たわけで、そのときから目に焼きついていました。18歳からあこがれていた場所が、ここなのです。
私たちが車でビュンと走っていると、途中、ビーナスラインを自力で走る人、バイクで走る人、自転車で走る人、ハングライダーで空を飛ぶ人、いろいろな人に出会います。このあたりはカーブが多いのでライダーも多いですね。中年ライダーがかっこよく風を切って走っています。白樺湖周辺は、自然を愉しもうとすると、数え切れないくらい遊びがあるのです。
白樺湖の過ごしかたは、「連休の白樺湖(2)」に続きます。