リゾート会員権は会社ごとにそのルールが異なり、初めて購入する人にとって、とてもわかりにくいものです。そこで今回は、会員権の販売から仲介まで幅広くてがけるリゾートソリューション(株)リゾート事業部の大高久雄さんに話を伺いました。
比較的求めやすい価格で購入できるリゾート会員権。最近は中古の市場も注目されている |
中古会員権を購入するときのチェックポイント
リゾート会員権は別荘やリゾートマンションのように一人で所有するものでなく、複数の人たちで所有するので、料金もリーズナブル。いつでも使えるわけではありませんが、そのクラブがいろいろな施設を持っていれば、そちらも使えるなどのメリットもあり、それは中古会員権であっても同じです。では、どんなところを知っておけばいいのでしょう?1.共有制か預託金制か
共有制は1室を数人の会員で所有する、または施設全体を全会員で所有するシステムで、共有持分が登記されます。預託金制は、購入時に預託金をある一定期間クラブに預け入れることを条件に利用権を取得するシステム。
一定期間を経ると預託金は戻ってくることになっています。また在籍年数に応じて、購入時に預け入れた保証金が償却するタイプや入会金のみ支払うタイプ、あるいは合有制といったタイプもあります。
リゾートソリューションで仲介するリゾート会員権は15種類。そのなかの8つのクラブが共有制(合有制1を含む)です。預託金制の場合は、据え置き期間が10年または20年が主流となっています。が、中古市場で売買されている会員権の約7割は、リゾートトラストと東急不動産、この2社が運営するクラブだそうです。
「気に入って買った会員権もライフスタイルの変化などによって将来的に自分のニーズに合わなくなる、または負担となるケースも考えられます。そこで、このようなケースに対応すべく、最近募集中の会員権では、償却保証金制や入会金制の権利形態を採用したり、利用期間を10年、15年の期限付きにするタイプが販売されているのでは」とリゾート事業部の大高さんはそう分析したうえで、「中古の会員権を購入する場合は、売りたいときに売れる、あるいは退会したいときに退会できる会員権を購入することが大切です」とアドバイスします。