リゾート物件にアウトレットはあるの?
リゾートマンションの供給が増えている熱海 |
そんなマンション販売のニュースを目にしていたら、最近「リゾート物件も値引き」なんていうテレビニュースもやっていました。本当でしょうか?
熱海では大規模なリゾートマンションの販売が、昨年あたりからスタート。軽井沢でもリゾートマンションだけでなく、新しい別荘地の販売が今年になって増えてきました。そういった新規物件のなかでもまだ完成していない物件については、首都圏のマンションのような値引きは、表だってはないといっていいでしょう。しかしながら建物が完成してしまうと、首都圏マンションの場合、3月末入居の追い込みでいろいろなおまけがつきますから、同様に、なんらかのメリットはあるかもしれません。
「リゾート物件も値引き」とマスコミに取材されているのは、中古物件のことであると思われます。中古別荘、中古マンションは、いずれもオーナーがこれくらいの価格で売って欲しいといって、仲介の不動産会社に依頼するわけですから、いろいろな事情からとにかく早く現金化したいというオーナーの気持ち次第で、最初出していた価格よりも下げることはあります。
一方、買う側も、3000万円の物件があり、モノを見るといい状態なので買いたいと思ったとします。2000万円だと買えるので、1000万円負けて欲しいと交渉が始まるわけです。不動産はあくまでも需要と供給の関係ですので、双方が折り合えないと契約には至りません。今のような景気低迷の時期には、買い手が強くなりますので、指値も強気になるようです。オーナーがどこまで譲歩できるかといったところでしょう。
熱海、軽井沢では中古の物件数は増えている
株が下がると経済状況は悪く消費も冷え込むのですが、ピンチはチャンス。安い株の仕入れ時でもあるわけで、それは不動産も同じです。昨年あたりは供給より需要のほうが伸びたため、一時は物件が少なくなっていましたが、ここに来て取引数が減ったため物件の数も増えてきました。中古物件を探されている方には、選択肢が増えていい時期ともいえます。実際、地元の不動産会社に聞くと、問い合わせは多いそうです。が、価格交渉が長引く傾向にあり、契約に至るまでの時間は長いとも。いずれにせよ、首都圏のマンションのようなたたき売りになることは、リゾート物件ではまずないので、マスコミに煽られることのないよう、納得できる物件を探すことが大切です。