部屋探し・家賃/部屋探し・家賃関連情報

分譲マンションで勉強してみよう! 遮音性の高い住まいって?(2ページ目)

たいていの賃貸物件の遮音性は分譲マンションにはかないません。では、分譲マンションってどんな防音対策がなされているのでしょうか?

加藤 哲哉

執筆者:加藤 哲哉

賃貸・部屋探しガイド

例えば、スラブ厚150mmでフローリング仕上げの場合はL‐65程度で、物を落とすとよく聞こえ、気になりますが、これがスラブ厚200mmで厚手のカーペット仕上げになると、L-40程度にまで上がり、軽量衝撃音はほとんど聞こえず、重量衝撃音は遠くのほうから聞こえるような感じにまで防音効果があがります。

さらに、音のもうひとつの種類、空気伝送音には、外の音が窓を通って伝わってくるものと隣との戸座階壁を通して伝わるものがあります。隣からの音に関係するのは、壁の厚さとその仕上げ方。やはり、壁の厚さが厚いほど音は伝わりにくくなります。だいたい150mm前後あるようですが、ちょっとグレードがいいものだと200mm近くあるようです。
外からの音に対しては、窓ガラスの遮音性が重要。防音サッシや二重サッシのほうが普通のサッシより遮音性が高くなります。

…このように、分譲マンションの場合は、構造上、どのような防音効果がなされているのかをチェックすることができます。新築の場合は、販売用に作られたパンフレットなどに記入されていますし、中古の場合でも、不動産会社の担当者に聞けばたいてい分かります。
しかし、残念ながら賃貸住宅の場合は、まだまだ「スラブ厚」や「遮音等級」などを不動産会社の担当者や大家さんに聞いても、分からないことが多く、なかなか調べることができません。

今後、賃貸住宅も遮音性の高い住宅が登場し、分譲マンションのように遮音レベルが明確になっていくことを願うものです。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます