「すみません、一度取材させてください!」と連絡したところ、「表参道のケヤキの新緑がきれいな時期です。ぜひ見に来てください」とのお返事。早速伺うことにしました。
『表参道ヒルズとは?』 1927年に誕生して以来、表参道のシンボルであった「同潤会アパート」。関東大震災の後、内務省によって震災復興住宅のために東京・横浜に16ヵ所建てられた。なかでも、表参道にあった<青山アパート>は、居住用以外に雑貨店など若者向けのショップが入っており、表参道の顔でもあった。歴史的建造物が慣れ親しんだ風景から消えることに名残惜しいという意見も多かったが、約80年たち建物の老朽化が進んだため、取り壊され再開発計画が進められた。2006年1月、新建物完成。設計は安藤忠雄氏。 |
初めての「表参道ヒルズ」訪問
表参道のけやきを意識した建物。木洩れ日が建物に映りこみ表参道らしさを演出している。写真の1階部分は店舗、2~3階部分が居住用マンション | 表参道ヒルズ本館地下3階から地上3階にはアパレルやアクセサリーのショップ、カフェ、レストランが並ぶ。外観からは創造しにくい広い空間が広がっていた |
当日、午後2時のアポイントでしたが、予定より早くついたので、まずは「表参道ヒルズ」本館内にあるショップを見ることに。
平日の昼間だというのに、この混雑ぶりはどういうこと!仕事は?家庭は?なにより、この世の中にはリッチで暇な人が多いことを実感してしまった・・・。地下3階から地上3階まで有名ブランドショップやセレクトショップがびっしり!(多分、100店舗くらいあるんじゃないかな?)入っていました。買い物客は、この上の階に住宅があることは、イメージできないだろう・・・。
いよいよレジデンスへ足を踏み入れる!
当日アテンドしていただいたのは、プルデンシャルタワー(赤坂)や六本木ヒルズのレジデンス取材時にもお世話になった森ビル/プロパティマネジメント本部の本島さん。「原宿寄りの西館エントランスで待ってますネ」と言われたものの、どこがエントランスか加藤はわからず・・・。「六本木ヒルズ」レジデンスのホテルフロントのようなエントランスをイメージしていたので、シンプルなエントランスにちょっと驚き(!)
表参道ヒルズの外観。シンボルマークがひときわ目立つ。こんなに美しく生まれ変わっていたのか! | スッキリとした廊下は、スタイリッシュな仕上がり。まさに、「シンプル・イズ・ベスト」。余分な装飾を可能な限り排除したシンプルさがそこにあった |
「六本木ヒルズとここでは、コンセプトが全く違うので六本木をイメージして来られる方は、皆さん驚かれるんですよ」(本島さん)
住居専用エントランスを入りエレベータで4階までいくと、そこは別世界。まさに閑静な住宅街で、遠くの小鳥のさえずりが響いていました。通りの喧騒が建物でシャットアウトされ、表参道の「動」とは対照的な「静」のイメージ。廊下のデザインもシンプル。
>>>さて、室内の様子は?