家事動線は何を考える?
家事動線を考える上で、最も重要なのはキッチンと洗濯機置き場の関係。食事の支度は毎日欠かせないことですし、洗濯もほぼ毎日行う家事のひとつですね。朝の忙しい時に、キッチンに立ちながら洗濯をし、お弁当作りの合間に洗濯物を干す。そんなとき、キッチンと洗濯機置き場は離れていると、あっちへバタバタ、こっちへバタバタと走り回らなければなりません。
また、夕方帰宅してからも共働きは大忙し。まずは洗濯物を取り込み、たたむのは後回しにして食事の支度に取り掛かります。食事を済ませ、後片付けをしながらお風呂の用意。そして、洗濯物をたたんだり、翌日のお弁当や食事の下ごしらえをしながら、お風呂に入り、やっとホット一息つくことができますね。
ですから、オススメはキッチンと洗濯機置き場が近いこと。さらに、洗濯干し場への動線がスムーズであれば、言うことありません。
例えば、下のような間取り図の場合。
【A:キッチンの近くに洗濯機置場がある場合】 | 【B:キッチンと洗濯機置場が離れている場合】 |
【A】の間取りは、キッチンと同じ部屋に洗濯機置場がある場合。食事の支度をしながら、後ろを振り向けばすぐに洗濯機があるため、家事動線が短くて済みます。
一方、【B】の間取りは、キッチンとは廊下を挟んで反対側の洗面所に洗濯機置場があります。この場合、キッチンに立ちながらぐるりと回って洗濯機まで行き、さらにバルコニーの干し場まで持って行く、という流れのため、【A】よりもさらに動かなければなりません。
また、【B】の間取りはトイレや洗面所が洗濯機置場と一緒になっているため、家事を行う人と洗面所を使いたい人がぶつかり合ってしまうこともあります。二人がいても大丈夫なほどの広さがあればいいのですが、賃貸ではなかなかそれは望めません。
ちょっとしたことではありますが、忙しい中で毎日繰り返し行われることがスムーズに流れていかないと、貴重な時間をロスしてしまいます。
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