部屋探し・家賃/部屋探しの流れ

不動産会社は回ればいいってもんじゃない!

部屋探しをするとき、何件の不動産会社を訪問しますか?1件?それとも5件?たくさん訪問すればそれだけいいことがあるのなら、たくさん訪問したいものですが……。

加藤 哲哉

執筆者:加藤 哲哉

賃貸・部屋探しガイド

今から3月にかけては、部屋探しオンシーズン。すでに探している人も、これから探す人も何社の不動産会社を訪問しようと考えていますか?
「たくさん回ったほうが、いい物件に出会えるんじゃないの?」
「物件をたくさん持っていそうな大手の不動産会社1社で十分なのでは?」
など、いろいろな考えがあるようですが、この忙しい時期に引越しを成功させるためには効率よく部屋探しをしたいですよね。

賃貸物件には種類がある!

賃貸物件を探したことのある人なら、同じ物件が異なる不動産会社から情報提供されているのを見たことがあるのではないでしょうか。これは、物件のオーナー(大家さん)が不動産会社にどう任せているのかによって、入居者募集の形態が異なるために起こります。

大家さんが不動産会社に物件仲介を任せる形態は主に2つあります。
【一般媒介】
一般
【専任媒介】
一般
【一般媒介と専任媒介の違い】
一般媒介は大家さんは何社の不動産会社に依頼してもいいが、専任媒介になると1社のみの依頼となる。


○一般媒介・・・複数の不動産会社に仲介を依頼するもの。入居者を広く募集できるメリットはあるが、必ず自分の会社が成功報酬を得られるかどうかの保証がないため、あまり広告宣伝費をかけてもらえない。また、不動産会社も他の会社にも任せているような物件だと、それほど力を入れてくれないかも。

○専任媒介・・・ある1社にのみ仲介を依頼するもの。自分の会社だけで入居者を募集できるような人気物件なら、他の不動産会社には情報を流さない。これを、「客付け不可」物件という。逆に、依頼された不動産会社の判断によって、さらに他の不動産会社に情報を流して客付けを依頼する場合(「客付け可」物件)もある。客付け可か不可かは、物件に競争力があるかどうかだけではなく、客付けすることによって得られる成功報酬の額によって決まることもある。


……このように、物件によって情報の流れる範囲が異なっているので、何社も募集をかけているものもあれば、1社だけしか募集していない物件もあるのです。

ということは、何社も募集をかけている物件なら不動産会社を何社も回る必要はありませんが、1社しか募集をかけていない物件なら、そこの会社に行かなければいけないということですね。

>>>「客付け可」「客付け不可」はどうやって見分ける?
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