30平米の部屋の広さとは?
イメージする「広さ」とは
そもそも、部屋の広さってどの部分を見てイメージしますか?特にワンルームのような仕切りのない部屋になると、部屋に入った途端目に飛び込んでくるのは、たいてい空間の部分、つまり居室として使える部分ではないでしょうか。トイレや収納がどれだけ広くても、そのドアや戸を開けてみないと広さは分かりませんが、居室なら入った途端に広さが分かります。そこで今回は、居室として使える「空間」をイメージしやすくなってみましょう。
6畳ってどれくらい?
今更……と思うかもしれませんが、6畳の広さをご存知ですか?一般的には、たたみ1畳は182cm×91cm。これは、江戸時代は6尺×3尺(1尺=30.3cm、6尺=1間)というサイズの畳が使われており、そのときの名残が今も続いているのですが、現代の建築様式にあわせて畳サイズも変化してきたため、現在ではさまざまなサイズの畳が見られます。例えば、主に関東以南で使われる「京間」は横95.5cm×縦191cm、東海地方で見られる「中京間」は横91cm×縦182cm、関東地方の「江戸間」は横88cm×縦176cm、さらにそれより小さな「団地間」横85cm×縦170cm程度というのもあります。どの畳を使うかによって、同じ6畳でもずいぶん部屋の大きさには差ができてしまいます。詳しくは、「畳の大きさはなぜ違う?」をご覧ください。
基準となる6尺×3尺(182cm×91cm)の畳を用いた6畳間を計算してみると、1.82m×0.91m)×6畳=9.9372平米、つまり約9.94平米となります。つまり、6畳は約10平米だと覚えておくとよいでしょう。
ただし、自分の部屋の畳サイズがどのくらいなのか、測っておくこと。それを基準に考えると、部屋の大きさがイメージしやすくなります。
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18平米ってどれくらい?
畳の大きさを元にすると、だいたいの部屋の広さがイメージしやすくなります(以下、「畳」とは、中京間のことを指します)。例えば、「18平米のワンルーム」と言われれば、18平米÷10平米(=6畳の面積)×6畳=10.8畳
と、だいたいの広さが計算できます。ただし、「専有面積18平米」というのは、部屋を真上から見たとき、壁から壁までの距離なので、収納やトイレなど通常居室として使用できないスペースも含まれています。その分を差し引きすると・・・
=居室は6~7畳
となるのです。全体の面積から考えると、居室として使えるのは、だいたい6~7割。これを覚えておくと、専有面積を聞けばおよその広さがイメージできるようになるのです。
30平米のワンルームは何畳?
先程の18平米の場合を応用して考えてみましょう。次の式に当てはめれば、居室の広さが想像できます。(1) まず、30平米が何畳なのかを計算する
(2) (1)で求めたうち、居室として使えるのは約6割※なので、
※注:専有面積が広くなると、さまざまな部分にゆとりが生まれるので、居室として使えるスペースはもう少し少なくなることも多い。
これが、求めたい居室の広さなのです。この計算式に知りたい専有面積を当てはめれば、居室の広さが一発で分かりますよ!新しく部屋を借りるときの参考にしてくださいね。
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