マンションの駐車場には消費税はかかる?
一戸建て賃貸住宅を借りる場合、「駐車スペースあり」「駐車場付き無料」などという条件が記載されていることがあります。これは、家賃支払いの中に駐車場スペースの分も含まれていることを意味しており、このような場合には駐車場使用料だけを別にして課税されることはありません。でもこの要件を賃貸マンションやアパートなどの集合住宅にも当てはめる場合、少し複雑になってきます。
マンションは敷地条件によって駐車場スペースが全戸分確保できないことも |
一戸建てのケースと同様に考えられるので、集合住宅にある駐車場に消費税がかからないためには、上記の3条件を満たしていなければなりません。一戸建て賃貸の場合には、駐車場は敷地内にある場合がほとんどなので賃料の中に駐車場使用料が含まれていることも多いのですが、集合住宅の場合は敷地内に駐車場があるといっても、住戸のすぐ隣にあるわけではありませんし、敷地条件によっては、全戸分の駐車場が確保できないことも。また、自動車を持たない人にとっては、家賃に駐車場が含まれているよりは、別々になっていて必要になったら駐車場を借りる、というシステムのほうがお得です。
ですから、一般的に集合住宅では「駐車場付き無料」とはなっておらず、家賃とは別に駐車場を契約する形態を取っています。たとえ全戸分の駐車場が確保されていたとしても、駐車場契約が部屋と別々になっていれば、駐車場使用料に消費税がかかることになるのです。
【駐車場だけを借りる場合】
住宅とは関係なく、独立した駐車場だけを借りる場合、区画を明確にし、塀やアスファルトなどで舗装されている場合には、駐車場料金に消費税がかかります。でも、舗装や区画やフェンスがない場合には消費税はかかりません。
今後、大家さんにも追徴課税される可能性あり
今回のニュースのような案件では、入居者に何か影響することはありません。ですが、大家さんには追徴課税される可能性があります。心配な方は、ご自分の税理士に相談してみるといいでしょう。ちなみに賃料・礼金・敷金は居住用であれば消費税はかかりません。