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持ち家を賃貸に出す時がきたら(2)

転勤者の留守宅を大切に預かり、賃貸として運用してくれる専門の「リロケーション会社」。今、リロケーション市場も活発になっています。その背景に迫ってみました。

加藤 哲哉

執筆者:加藤 哲哉

賃貸・部屋探しガイド

愛着のある我が家を人に貸すのは勇気が要りますが・・・
ある日突然上司に呼ばれて、「来月から、○○に行ってくれ」と言い渡される転勤辞令。本人はもちろんのこと、家族にとってもそれは一大事となります。子供のこと、家族のことを考えて一緒に引っ越しする場合、せっかく購入した持ち家を賃貸に出さなければならないことがあるかもしれません。


「持ち家を賃貸に出す時がきたら(1)」も読んでみてください)

今回は、そんな転勤者の留守宅を預かるプロ「リロケーション会社」について、実態に迫ってみました。

リロケーションの実態は?


リロケーション会社とは、英語の「relocation=再配置する、移転する」からきた言葉で、転勤などで留守になった家を管理してくれる会社のこと。賃貸に出したり、空き家のまま管理するなどの業務を行ってくれます。

一昔前までは、留守になる家を同じ会社内の転勤社員に社宅扱いとして貸したり、また留守宅を貸し出す相手は法人限定にするケースがほとんどでした。それは、法人相手の貸し出しなら入居者とのトラブルが発生しないから。
退去して欲しいのに、「出ていかない!」、修繕費用を負担して欲しいのに、「それは大家さん負担で直して!」などの問題を個人相手に対応するのはかなり困難なことですが、法人相手ならビジネスライクに進めることができるため、トラブル軽減が可能だと考えられていたのです。

その背景にあったのは、従来の「借地法」「借家法」では入居者の権利が守られ、一度貸したら二度と戻ってこないという意識。建物の建て替えや、土地の有効活用をしたくても、入居者の立ち退き交渉という難関と向かい合わなければいけないため、短期間の貸し出しを個人にすることは避けられていました。ところが、法改正によって個人と短期間契約することが可能になったのです。

>>>リロケーション時代がやって来た!
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