古材を使用した大きなダイニングテーブルに、向かい合って座るHさん夫婦。リノベーションによって、理想のマイホームを2千万円弱で手に入れた。 |
思い出の地の空気感を再現
明るいバルコニーの傍には、ハンモックコーナー。寝室の壁の1部は、外部用の鉄筋格子を使用。 |
キッチンからリビングを眺める。リビングの天井を低くし、空間にメリハリをつけている。 |
リビングにはご主人こだわりのレコードを飾る棚。寝室の壁の一部に使用した鉄製格子は、実はHさん自身が見つけてきたもの。このように、Hさん夫婦の趣味や嗜好を織り交ぜながら家づくりは進みました。
将来を見据えた、“今”の我が家
2年前に完成したHさん宅。昨年には子供が生まれ、生活空間は変化していることでしょう。シンプルな空間は、暮らしが変化していくであろう若夫婦仕様。また、遠い将来、実家へ帰るかもしれないというHさん。次なる住まいでのリノベーションを、今から楽しみにしているそうです。「将来を考えつつも、“今”の自分たちを重視して家をつくることの面白さを学んだ」とHさんは言います。今回Hさんがリノベーションにかけた費用は、物件購入費とリノベーション費(工事費)を合わせて、2千万円弱。決してお金がないからではありません。こだわるところにはお金をかけ、こだわらないところは簡素に済ませる。そのようにすれば、リーズナブルに“今”欲しい空間を手に入れることが可能なのです。豪華な設備のマンションに暮らすことの満足ではなく、自分たちの“今”欲しい空間に暮らすことの満足を求めるひとたちにとって、リノベーションは合理的な家を手に入れる方法の1つでしょう。
次のページからは、Hさん夫婦がリーズナブルに理想の家を手に入れることができた秘訣をお話しします。