お金を借りる/銀行ローンの活用法

年金担保融資の仕組みと手続き方法(2ページ目)

一時は、生活保護との二重受給が問題になり、2010年の事業仕分けでは廃止判定に至った年金担保融資制度。ほかの安全網の整え方が定まらず、融資は今も続いています。誤った利用方法は、一生借金を背負っていくことにもなりかねません。どのような融資かきちんと理解して利用することが重用です。

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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申し込みはどこでするの?

年金担保ローン利用前に準備するもの

融資利用に必要な申込書類はきちんと準備しよう。

年金担保融資の申し込みは、年金の支給を受けている銀行や、信用金庫の窓口、もしくは「独立行政法人福祉医療機構代理店」の表示がある金融機関で行うことができます。

ゆうちょ銀行、農協および労働金庫は取扱窓口とはなっていませんのでご注意ください。

申し込みに必要な書類は、以下の5点です。

・借入申込書(取扱金融機関の店舗にあります)
・年金証書
・現在の年金支給額を証明する書類(「年金支払(振込)通知書」「年金裁定通知書」「年金(額)改定通知書」「裁定通知書・支給額変更通知書」のうち最も新しいいずれか1つ)
・印鑑証明書と実印
・本人であることを証明できる写真つき証明書(運転免許証・パスポート等)

以上を準備のうえ手続きをすると、おおむね3週間ほどで資金が交付されます。返済は翌々月以降の偶数月から始まります。

年金担保融資の申し込みで注意したいこと

金融機関の申込用紙には、使い道として「医療・介護」「冠婚葬祭」「住宅改修」「旅行」などと並んで「借入金借換」が選択できるようになっています。それだけ使い道が自由ということです。借金返済が目的の借り入れは全体の貸出金額の1割にも及びます

冒頭で「正しく使えば、年金受給者には心強いお金の借り先となります」と申し上げましたが、借金問題でご利用を検討するには注意をしなければいけません。逆に苦しめる要因にもなります。

また、年金担保融資は、独立行政法人福祉医療機構でしか取り扱っていません。民間金融機関の商品としては無担保ローンで年金受給者向けローンがありますが、年金担保融資よりは金利が高額な設定です。高齢者の生活を保護するためのこの制度、使い方を間違えず、正しく利用して、豊かな老後生活を送りたいですね。
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