担保にするのは貴重な年金、利用には十分注意を

便利な年金担保融資ですが、利用には注意が必要です。

便利な年金担保融資ですが、利用には注意が必要です。

公的な年金は、高齢者の所得の保障が主たる目的です。その年金を担保にした年金担保融資は、年金受給中の高齢者が医療費、住宅の改修費など一時的に資金が必要になった場合に小口資金を低利で貸し付ける公的貸付制度です。

一般的に年金を担保にした融資は禁止ですが、独立行政法人福祉医療機構(WAM)のみ取り扱いが認められています。年金受給者にお金が必要な事態が生じ資金が調達できない場合、悪質業者(ヤミ金など)から高利な貸し付けを利用し、生活が困窮するケースが多くあり、その事態を改善するために創設されました。
正しく使えば、年金受給者には心強いお金の借り先となります。

融資条件

◆利用できる方
・各年金の証書をお持ちで、公的年金(※)を受給中の方
・年金の支給が全額停止されていない方、生活保護を受けていない方、生活保護廃止後5年以上経過している方など独立行政法人福祉医療機構の定める要件を満たす方
※各種共済年金、及び恩給は対象になりません

◆融資金額
以下の3つの要件を満たす額の範囲。
・10~250万円の範囲(1万円単位)(※)
・受けている年金額(年額)の範囲内
・1回あたりの返済額の15倍以内
※臨時生活資金としての借入は100万円が上限

◆返済方法
返済は、独立行政法人福祉医療機構(WAM)が、年金支給機構から直接受けることにより行われます。年金支給機構から偶数月に支給される年金のうち、申込者が指定した金額(定額返済、1万円単位)を返済に充てます。残りは年金として申込者に支払われます。定額返済の上限は1回の年金支給額の二分の一以下、下限は1万円です。

◆担保
「年金を受ける権利(受給権)」が担保となります。

◆融資利率
・年金担保貸付: 1.6%
・労災年金担保貸付: 0.9%
※共に平成25年3月1日現在

◆連帯保証人
連帯保証人が必要ですが、信用保証機関に保証料を支払うことで信用保証を利用することも可能です。

◆資金使途
特に制限はありません。主に「保健医療」「介護福祉」「住宅改修等」「教育」「冠婚葬祭」「事業維持」「債務等の一括整理」とし、該当しない場合は「臨時生活資金」として100万円以内で借り入れを受けることもできます。
※投機性が高い(ギャンブルなど)公序良俗に反する、申込者の本人の利益に反する場合は融資対象になりません

 
次のページでは、申し込み先や申し込みに必要な書類についてみていきましょう。